今月のワイン会:個性派野菜を技術とセレクトワインでエレガントに

2011年8月8日 15:46


ワインと野菜と有田みかん・・・日本文化再創造への緩やかな道のり





私は今回、とてもワクワクしていた。トウガラシとパプリカ、そしてショウガ・・個性派野菜をどうお料理に表現してくださるのか?そしてワインとの取り合わせは?










と逸る気持ちで会場、南青山アトリエ・ド・フリマージュへ。そこには、あの和歌山県有田市の望月市長がいらしていた。以前、一度お会いしたことがあり、その後は市長の活躍はマスコミを通じて知り得ていた。なんといっても500年の有田市みかん文化を軸にした市政運営は、一次から今で言う六次産業まで、それぞれに役割を持たせる極めて戦略的なものなのだ。





実はその背景にマスターソムリエ高野豊氏がいるという。このあたりの繋がりは解りかねるが、どれだけ素晴らしい政策理念も、現場がついて来なければ絵に描いたモチなのだから。その点有田市のスタッフの有能さも伺いしれる。まぁ岩手との歴然とした差を感じます。





さて本日のお題目野菜、佐々恵農園のトウガラシ、パプリカ、紫ニンジン、島根の生姜と四国の食用ほおずき。



トウガラシのカプサイシン、生姜のショーガオール、いずれも個性派野菜で、別の作用点で体を温める、いや、トウガラシは交感神経ま駆使してあっつくする。さて何が起こるか・・?










パイオリンの松原さん、さらに磨きをかけて先日のコンクールでもダントツ1位だったとか。音楽の知識はありませんが、演奏を聴いていて素直に感動するのです。





乾杯は五一ワイン、メルロー・ロゼ・スパークリングワイン:長野県塩尻市





お料理










前菜:スモークしたレバーとチキン、この下に薄くスライスしたパプリカが添えてあります。サーモンの下には紫キャベツ、生ハムで葉野菜を巻いて、お隣もスモークしたチーズ。塩がかなり抑えてあり素材そのものがとても良くひきだされています。岩シェフの技術はこの前菜を頂いただけで「素晴らしいなぁ」の一言です。たいていメインのお料理に力が集中しがちなのですが、舌が閾値を超える前の「乾いた状態」に優しく味で語りかけて来るのですよ。岩シェフに絵本を読み聞かせしていただいているみたいな気分なのです。





シャトー・カメラック・ブラン2009:フランス、ボルドー地区・アントゥル。メール地方










次にパスタ。トマトとモッツアレラチーズの冷たいパスタ。正統派!










そしてお魚料理。カツオにかかっているソースがちょっぴりスパーシー。でも次のメニーのためにスパーシーさを極力抑えてあって、カツオを引き立たせるくらいの微量。和風ならカツオの刺身におろし生姜が添えられるのですが、そこをフリーターにして沿えてあるのが「憎い!」信州のヤングコーンもフリッターで。いままで意識したことはありませんでしたが、カツオの様な脂の少なめな生の魚(刺身あるいはカルパッチョ)とてんぷら(フリッター)は少し頂く分にはとても相性がいいのだな、と。発見でした。





マコン・ヴェルゼ・ドメーヌ・ルフレーヴ2009:フランス、ブルゴーニュ・マコネ地区












そして地鶏をスパイシーなソースで包みました。ズッキーニとそして紫ニンジン。普通のニンジンとの違い、説明したけど味覚で納得していただけたかな?





この前後の赤ワイン三種。


Si mon pere savait 2006(もしもお父さんが知っていたら):フランス、ラングドック・ルーション 


Jamais renoncer 2006(決してあきらめない)フランス、ラングドック・ルーション





ちょっとずつ濃厚になる。高野氏はどれが好きかで精神状態を説明していたけれど、人の心も体も10人いれば10人の違い。







それに今回は私が惚れている井筒メルロー樽熟/ スープリム2009。ウンチクを知らないで飲んで惚れてしまった・・・というのが結論なのですが、何でもフランスで最も認められた日本のワイン(フランスのライバル、とまで言わしめたワイン)だそうで・・










チーズを三種













夏らしいスイーツには食用ほおずき。今回は香川県のほおずき使用となりました。ちょっと小さいのですが、その控えめな感じが締めくくりに良かったな。





安曇野ワイナリー、紅木花2010 長野、長和町、1本のボトルに50個の紅玉





繊細な日本人が繊細な食材を繊細にお料理し、世界の食文化を日本人好みに仕立て上げる。そこに日本と世界のワインを立てよこに編み上げて、召し上がる方々をそっと包み込む。





日本文化再創造は前進しながら進化していくこと。過去をふりかえることでは無いのです。





望月市長!勇気をありがとう。言葉やしぐさ、存在そのものに愛情が溢れたすばらしい政治家です。

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