瓜(ウリ)科野菜を存分に楽しむ

2012年9月22日 7:20


ウリ科野菜を楽しむ「里の幸会」


今年は暑さが長引き、野菜の出来栄えも予定どおりいかず、出荷制限のある野菜も・

 
でも気温が高く雨が少なめだとウリ科の野菜は美味しく出来上がります。


胡瓜、甜瓜、西瓜、冬瓜、ゴーヤ、素麵カボチャ、ズッキーニ・・・etc.

 
この会で一度に楽しめました。
 

1.     蛸と瓜のサラダ
 
 

2.     前菜3種:こちらはなかなかの秀品です
 
 

モッツアレラ・ズッキーニ西京味噌カプレーゼ
 
 

     きゅうりのマリネ、ポルペッティー、インボルティニ
 
 

     炙りホタテのマリネ
 
 

3.     糸瓜と夕顔のミネストローネ よく火の通った柔らかい夕顔が良い感じ。
 
 

 

4.     カボチャのニョッキ


 子供もよろこびそう

 

5.     秋鮭ときのこのびっくり蒸し焼き
 
 
    たしかにびっくりします。坊ちゃんかぼちゃ丸ごと使用。
 
 

6.     とうがんコンポート・クリームダンジュ添え
 
 

     これはちょっとパス

参加者は毎回気持ちのよいひとばかり。良いものをみんなで集まって頂く。これは精神衛生上とてもよいことです。
 
 

 

この会がご縁でご夫婦になられたカップルも。
 

じっと家にとじこもっていてもハッピーは訪れませんね。

 
今回、同席させていただいた方が「リンパマッサージ」がお仕事ということで、一人リンパマッサージで話は盛り上がりました。健康のアプローチは様々。

 
色々な食事会は沢山ありますが、季節のモノをワイワイ楽しみながら食す文化を高齢の方々にも展開したいと思いますね。一人暮らしの高齢の方は実に沢山いらっしゃいます。
 
 

生産者の小平さんも元気です。
 

ラベル:

健康食材アボカドその2

2012年7月12日 22:01

「小平さんちの夏野菜withメキシコアボカド~夏を乗り切るヘルシーメニューを楽しむ会」にゲスト参加させていただきました。



今回で15回目の里の会。主催者は渡邉さんという若くてパワーがあふれる頼もしい女性。県内の生産者を支援しながら首都圏へ食材を紹介するSfarmを運営しています。



http://www.hideyoshi-inc.com/s-farm/sfarm.html


これは野菜王としても協力。


盛岡市菜園のItalian dining AVAZにて。若い方々が沢山いらしていましたよ。


小平良子さん
生産の野菜と、株式会社ローヤルのアボカドをふんだん使用したコースです。今回もご協力ありがとうございました。感謝です!!

http://www.royal-jp.com/


ほとんどすべてにアボカドが使用されています。小平さんの野菜は無農薬、この時期、生産は手間暇かかります。


サラダ

アボカドとモッツアレラチーズ


魚介類と大根などの夏野菜スパイシースープ

アボカドとサーモンのロール鮨

佐助豚とそしてシェフにお願いしていた「ハトムギの赤ワイン煮」

夏野菜入りロール

表面にズッキーニスライスが・・・大胆。アボカドも入っています。

会では野菜クイズで盛り上がり・・・アボカドのクイズ。意外とこれが当たらない。
食事はバランスが大事。脂質のバランスを保つための健康食材としてのアボカドを提案いたしました。なのに会場からは油脂の質問多数。
私が強調したいのは、安くて偽物食材を食べて健康を損ねることなどせずに、良い食材を食べ、地域の食文化と経済を活性化して、幸せに生きましょう!ということなのです。油脂の質問内容にもありましたが、食べてはいけない油は?
トランス脂肪酸
アボカドは一価不飽和脂肪酸を含み、風味がマグロにもバターにもお料理次第で変わる超すぐれもの食材なのです。そしてプランツであるということ。県内産食材ではまかなえないのです。そして光合成をして最後に土になる、これこそが食の基本。


渡邉さんありがとう!これからも頑張ってね。
株式会社ローヤル様、今回もありがとうございます。

最終回は医師会懇親会でのメニュー提案です。

ラベル:

健康食材「アボカド」

2012年7月5日 20:08

私が大事にしている食材はプランツ(光合成をする植物)。環境、たべるべき食を考慮するとそういう結論に達します。


アボカドは以前のワイン会にもジェム・シードレスを提供していただいた、株)ローヤル様の協賛をいただきました。今月は岩手県内各所でアボカドを健康食材としてメニューに取り入れて頂く予定にしています。

前回のイベントはコチラ
↓↓↓
  
http://yasaioh.shopdb.jp/2011/12/blog-post_1272.html

第1回は7月4日。某会社の社内研修講師のあとのご苦労様の会。年下イケメン男性名2にエスコートされて岩手県盛岡市材木町のミタイミタへ。メニューはあらかじめシェフへイメージをお伝えしていました。以下のメニューは事前予約でいただく事ができます(日によっては変更がある可能性はあります)。
電話0196527113

シェフのお料理は明らかに進歩しています。



グリーン野菜のサラダ。ビネガードレッシング。歯ごたえをそこねない野菜の下ごしらえが見事です。食事の開始にサラダ、それから酢、は血糖値の急上昇を防ぎます。



主役のアボカドメニュー。生魚とのコンビネーションをお願いしていました。ともかく見事なアボカドにサーモンのうすしお味とスライスした玉ねぎが噛みしめるたびに味わい深く広がります。素材の持ち味の差し引きが素晴らしく、特別なメニューになりそうです。アボカドは一価不飽和脂肪酸を豊富に含みます。多価不飽和脂肪酸の n-3, n-6 との比率が大事なのですが、普段の食生活で意識しないと赤身肉に多い飽和脂肪酸とn-6 の比率が高くなりがちです。気づかないうちに体内に炎症物質を作り出してしまう結果にもなります。


甘い白ワインがつかれた身体にありがとうを。



ソテーしたお魚の皮のパリパリが美味しい。お魚の下のヤマイモのサクサク感もそれはそれは軽快でしたよ。




スペイン料理らしい柔らかく煮こんだ豚肉とお野菜。持ち味そのままにイタリアのハーブ塩を好みの量で。



赤ワインがジュン。



そしていつも期待を裏切らないパエリア。今日はひときは自信に満ちあふれていました。



最後のデザートはアンチエイジング食材のベリー。酔いが廻ったところで爽やかに締めくくります。


こうした優秀な食材を持ち味をそこねず、栄養バランスをととのえ、その上に抗酸化食品を盛り込む。個人ごとにボリュームを合わせれば、これこそがアンチエイジングメニュー。野菜だけ食べればいいとか、糖質を摂らなければ良いとか、それ以前に考えるべきところが多いのです。


研修の講義内容にもメニューコンセプトを盛り込みました。


シェフは努力家。料理人としてのDNAもこっそりお聞きしたところ筋金入りようです。



今日はイケメンに囲まれて、アンチエイジング日和でした。




ラベル:

6月のワイン会:衣川のガルギール

2012年6月26日 23:09

ちょっと湿度が高めの夕刻に会場にたどり着く。





テーマ野菜は岩手県奥州市衣川地区のガルギールと、マスターソムリエが仕込んだお酢「七重八重」。







マスターソムリエ高野氏は上機嫌。



岩シェフは今日も清々しい。



語るメニューは私の中では産地見学の時からすでに立体的になっていた。かつて衣川診療所の一室で当直業務をしながら野菜ソムリエの試験勉強をしていたころが懐かしい。



今日のメニューも押し付けのない、岩シェフの素材に対する畏敬の念、といえば行き過ぎ感もあるが、濃い味仕上げに決してしない、つまり野菜をしなせず料理する、この一点、毎回きちっとクリアしているだけでも特筆ものなのです。(失敗すると濃い味にしてごまかすことがあるのが酒宴のお料理なのです。)



ガルギールを使った前菜5







ガルギール入りスープ、サラダ、ホタテにガルギール・パウダー使用のソースをまぶして、ガルギールを巻き込んだクレープ、そして鯛のカルパッチョにガルギールの芯をあしらっています。岩シェフお得意の「○○づくし前菜」。毎回、とっても楽しみなのですよ。





ガルギールを練りこんだマルタリアーテティ

ガルギールの乾燥粉も古都の遊食の製品です。鮮やかな緑、エビのピンク色が美しい。



信州サーモンのダンテ風

野菜ソースとおかひじきがサーモンに絡まります。



ホエー豚ヒレ肉の七重八重風味

しっとり柔らかさの豚は余分な脂はありません。




チーズを三種(カマンベール・ブルー・味噌モッツアレラ)

日本人の作るチーズは芸術的です。



七重八重風味のチーズケーキ



キッチンの動的な雰囲気が大好き。



安曇野ワイナリー、マルメロ・ロゼ・スパークリング2010[原産地:長野県、佐久市]

井筒ワイン、長野県原産地呼称認定・ピノブラン2011[原産地:長野県、塩尻市]

ヌーシャテル・ケヴェルツトラミネール[原産地:スイス、ヌーシャテル]

井筒ワイン、長野県原産地呼称認定・シャルドネ樽塾2010[原産地:長野県塩尻市]



シ・モン・ペール・サヴェ(もしもお父さんが知っていたら)2006[原産地:フランス、ラングドック・ルーション]



亡き父にささげたワインらしいです



ジャメイ・ルノンセ(決してあきらめない)2006[原産地:フランス、ラングドック・ルーション]

タイトル、根性ものはダメなんですが、ワインとしては好きです。



最近の変化・・熟成が進んだ赤ワインが好き



シャトー・テリルー・バリック2003[原産地:フランス、西南地方・ベルジュラック地区]



五一わいん、長野県原産地呼称認定・氷果の雫コンコード2010[原産地:長野県、塩尻市]

アイスワイン、デザートワインは未だに苦手です。



食と健康、アンチエイジングなどを勉強してくると、食の間違った意見には我慢できなくなる今日この頃、お酢の減量効果とか、ワインはアンチエイジングとか、たとえお遊びと解っていてもこの意見には賛同できないのです。



お酢が健康的、というのは正確に言えば、完全に精製されていない茶色のお酢。大量生産の酢酸くさい透明なお酢とは違います。そういった点ではこの七重八重は到達していますが、科学的なことをお話できる人が造っている業界にいないことが事実。



ワインが健康的、というるのは赤ワイン1-2杯まで。フランスは赤ワインポリフェノールのお陰で心疾患は少ないものの、アルコール性肝障害や精神疾患がとびぬけて多いのです。




 毎回、自分のお気に入り食材を探し、産地に赴き、手配をしてお料理に再現してもらう。かかわる人々のまごころをきちんと捕らえてメニュー構成をしてくださる、そういった岩シェフのお料理を頂いて、もう一月がんばれるな!そんな気持ちです。

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大鰐温泉もやしとチーズとワイン

2012年3月26日 0:00

物語りというものは語りつぐ人があってこそ。語りつがれなければ、その事実のみの

記録しか残らない。物語には始まりがある。



前回のブログで生産者山崎さんの圃場の様子を紹介した。その山崎さんと岩シェフ、ソフトで真摯なムードがとても似ている。繊細な日本人感性で作り上げる食材とお料理、ジャンルは何であれ、日本の食はすばらしい。
http://yasaioh.shopdb.jp/2012/03/blog-post_11.html







岩シェフ:毎回、私のわがままに提案する食材を、さまざまなお料理に織り込み、そのたびに多くの感動を残してくださるかた。最近は背後に「神」を感じます。



大鰐温泉もやしの説明をさせていただいた。もやしは安いというイメージ、それは今日をもって払拭。大鰐温泉もやしは高級食材。という、私なりの物語の「筋書き再構成」



今月のワイン会のテーマ食材は大鰐温泉もやしと熊本産岩のり



まずは、ゼッポリーネと大鰐温泉もやしのカッペリーニ

細長い大鰐温泉もやしを細いパスタのように扱い冷菜に。会場から「ほぅ、へぇ」という声があがります。そのお隣はピザ生地に海苔をねりこんで揚げたお料理です。日本テイスト。



熊本産岩のりと島根「天領米」のリゾット



天領米は気候の変化を利用して栽培したお米だそうです。チーズと海苔と炭水化物は良く合います。



ほたてと黒鯛のファゴット



これはレベルが高いお料理です。帆立と黒鯛をワンタン状の薄皮で包み込んだもの。それに大鰐温泉もやしのソテー・チーズソースが添えられています。



ホエー豚と温泉もやしのインヴォルティーニ



ソバもやしを豚肉で巻きこんでいます。付け合せのお野菜が肉の風味を高めます。もやしのチジミ風も細長く切ってそえられていて、隅々まで繊細。がさつな言い方をすれば野菜も調味料だし、お肉も野菜の調味料です。赤ワインがしみてきます。



チーズを3種(硬質チーズ・生チーズ・ブルー)

石見銀山天領米のブランマンジェ




ワインは

サンクゼール、高坂リンゴシードル2010「原産地:長野県、飯網町」

日本で唯一中国から伝来した高坂林檎シードルを使用。絶滅しそうになったこのリンゴ。農家さんが残したたった1本のリンゴの樹を接木して、なんとか継続栽培にこぎつけ、こうしてシードルへと開花したこのお酒、ノルマンディのシードル以上の評価を得ているそう。そいうえばモン・サン・ミッシェルを訪れた時飲んだシードルの味が・・・・と勝手にこじつけて・・。



マンズワイン、龍眼スパークリング「原産地:長野県、小諸市」

グレイスワイン・グレイス甲州・茅ヶ岳2009「原産地:山梨県、北社市」

アルプス、長野県原産地呼称認定・ミュゼットヴァン・シャルドネ2010「原産地:長野県各地」

井筒ワイン、長野県原産地呼称認定・マスカット・ベリーA2011「原産地:長野県、塩尻市」


シャトー・クレール・ミロン2008「原産地:フランス、ボルドー地方、メドック地区、ポイヤック村」



今日のトピックスワイン

安曇野ワイナリー、縁結び愛すワイン2011「原産地:長野県千曲市、島根県雲南市」

縁結びワインだそう。千曲市のあんずと島根県雲南ワインのすももからつくられたそうですが、このようなものがなくても結ばれるときは邪魔がはいっても結ばれます。



さて温泉もやし、山形県米沢にも生産地がありますが、こちらはかなりの人気商品、なのに、なのに、後継者がおらず「絶滅危惧種」。



日本食の世界遺産登録が進められているそうだが、日本食の定義はおろか、食材の自給率は41%、しかも、こういったすばらしい伝統野菜の生産がかなり危うい。



どんな料理であっても食材が日本オリジナルであれば天ぷらだろうが鮨だろうが、イタリアンだろうが、日本食と言ってしまっても過言ではないような気がする。



世界遺産登録の前にするべきこと、それは日本の伝統野菜の原産地呼称認定制度である。種の問題、後継者の問題、皆で議論し保護し育てていく共通の場が必要である。



ホンネを言えば、農水省の自給率向上だの米消費促進だの、大手広告代理店に丸投げなのですよ!



食文化は「人」が創るもの。「人」を見誤っているようです.



この会場の年齢層、そして幸せそうな笑顔。これが日本の食文化をけん引するのです。語りつぐ人々はこの方々なのです。



粋なご婦人。パリでもローマでもニューヨークでもニューデリーでも溶け込みます。


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