「なぜ東大生はカレーが好きなのか」の吉田たかよし先生にベジタブル・フォーキャスターが野菜アタック

2010年5月24日 23:17

東大生とカレーにいったいどんな関係が?

たいていの人はそう思うはずだ。実際読んでみたところ、この本は食育、あるいはアンチエイジングの実践書である。意外と?堅実なこの本の著者である吉田たかよし先生にお会いする機会に恵まれた。

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吉田先生のクリニックの一室で。

初対面どうしにありがちな牽制ムードを一瞬にして取り除いてくれる天性の才能をもお持ちのようです。メディアにも頻繁に登場する先生、素人のつっこみにも十分応えてくれそうだったが・・・さすがの私も控え気味。

 

なぜこの本を?

先生の応えは明確だ。高齢化が進む日本。いつまでも頭脳が良い状態でいるということは社会で役に立つ・機能するということ・・・そのためにも食生活を徹底的に見直すための羅針盤となって欲しい・・・巻末に記載されたその文章には、NHKアナウンサー、国会議員第一秘書、そして東京理科大学客員教授という一流どころの異業種を渡り歩いたか視点からの、日本の将来への愛情をこめたメッセージがある。

 

吉田先生が東大生だった頃、優秀な同級生はどうしたことか皆カレーが大好き。もともと吉田先生もカレーが好きだったがこの事実を知って意識的にカレーを食べるようになったとか。吉田先生のご活躍はhttp://www.doctor-yoshida.net/

 

そしてここ数年続々と発表されるアルツハイマー病とクルクミン(カレーの成分のターメリック)の関連の医学研究論文。これまで自身が抱いてきた仮説の裏づけ。期は熟した。この本の出版にいたる。


先生のすばらしいところは自身の秀でた能力をつつみ隠さない、謙遜するでもない、何よりその能力を社会でいかんなく発揮している。NHKアナウンサーの経歴から心に到達するメッセージの発信方法を大変よくご存知なのだ。

 

一生のうち何度か食べるカレー。その普遍的ともいえるワンプレートディッシュに自分自身の移ろいを投影してみるのもいいのかもしれない。






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さて大事な点。なぜ野菜王でカレーなのか?

日本ではカレールウのイメージが強いが、本来のカレーはターメリック、ニンニク、トウガラシ、コショウ、ショウガなど、それぞれ強烈な個性の野菜で構成される。個性、それはまさしく野菜の機能性成分。本格派のカレーを食べるということは、ターメリック以外の野菜の成分も頂けるということだ。やはりはずせないメニューの1つなのである。

 

次回は吉田先生が語る「カレー」について・・・。




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