チコリの花に願いをこめて・・・

2010年7月20日 21:58

チコリ村から「ちこちこ焼酎」が届いた。チコリのお花がラベルに描かれていた。

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先日のブログで紹介したチコリの花の根元であるチコリ芋をいただいた方からだった。醸造家でありながら書も絵画もこなす、まさにアートな方なのだ。


http://yasaioh.digital-dime.net/archives/1418682.html

http://yasaioh.digital-dime.net/archives/1391340.html

 


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チコリを生産したあと残る根っこの部分(チコリ芋)を活用すべく焼酎にしているという。母体である株式会社サラダコスモは大型施設栽培のグループ会社で、もやしやスプラウトなども生産している。

 

岐阜県中津川市にあるチコリ村には元気なチコリ女性たちが運営するチコリレストランがある。またチコリコーヒーなどの加工品も販売しているという。

 

食の「まともな企業」が誘導する地域づくりのモデルケースかもしれない(実際この目で確認していないので憶測だが)。


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醸造家の豊岡氏が描くチコリの花。開花時間がとっても短く、花びらも柔らかすぎて触るのもためらうようなチコリ花のはかなさを、悲哀感なくむしろ誇らしげに表現している。


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花の内側の、なんの衒いも無いおしべとめしべを見ると、かつてこんな素朴な恋愛もあったかな・・・そんなことを思い出す。

 

だからなのか・・・ボトルもブルーなのに暖かさを感じる。

 

最近、私は「酒づいている」が、特段お酒に詳しいわけではない。酒は好きだが、お酒の周辺の人や文化が野菜の世界に近く、そんなことでさまざまなお酒に恵まれているということなのだ。

 

梅酒、果実酒のほかにこういった野菜のお酒があるのは自然な事。野菜という青果物はいつでもリスクを伴う。加工品であるお酒は利益率が高いし規格外野菜を有効利用できる。だが最近は類似品が多くなったのも現実だ。

 

お酒とお酒の文化・コミュニケーションは野菜王処方箋の1つ。ある一定の枠にはめられて生きていかなければならない現代社会。心も身体もお遊びできるお酒は「安定剤」「抗うつ薬」よりは人間の命のしくみに則っていると思いますが・・・。

 

種をまき収穫し、収穫の喜びを分かち合う。愛する人に花を、ブライダルにお酒と花びらのシャワー、お葬式に花をたむけ食とお酒を囲んで故人をしのぶ。いつもそこに地元の醸造酒や郷土料理があったはず。

 

普遍的な人の生活はいつしか遠いものになった。

「否定はしない。ただ未来は創りたい」野菜王はそう語る。

 

チコリの花に密やかな愛を託すべく岐阜県中津川市のチコリ村を訪ねてみよう。もしも豊岡氏にチコリの花を描いてもらえたら・・・・その愛は永遠になるかもしれません・・・伝説は始まります。

 

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