調理用トマト「ニタキコマ」に耽溺

2010年6月22日 23:19

世界で食されるトマト。ペルーからスペイン人が持ち帰ったのがきっかけ。とても丈夫な作物なので、いろいろな土壌に適合してきました。

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ローマの朝市のトマト。さすが本場、種類もいろいろ、味もそれぞれの品種ごとに個性的でした。

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ペルーのトマト。加熱用。


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マチュピチュで食べたトマトスープは塩辛くて・・・ふた口でパス。

 

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エジプトのトマト。これも調理用。皮が厚いので完熟してから収穫しても破れません。

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今まで食べたトマトスープの中で No.1。カイロの高級デパートのカフェ。レストランのものより格段美味しい。また食べたいなぁ。

 

日本では調理用トマトはあまり手に入りません。生食用(一般的に皮の薄い桃色系の

トマトを指します)のトマトを代用することが多いのですが、本格的な味わいは期待できません。

 

旨み成分が生食用と調理用トマトで全然違うのです。株式会社味香り戦略研究所のデータを借用しましょう。

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味のエリアが旨みのところでとびぬけています。


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座標軸も甘さと旨みの違いがはっきり出ています。旨みはグルタミン酸とアスパラギン酸。ドライトマトにすれば調味料です。

 

なぁんと、日本生まれの調理用トマトがありました。岩手県にある東北農業研究センターで品種改良された「にたきこま」。上に伸びずに地面を這い、たわわに実をつけます。


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夏の時期にいっせいに実をつけて終わります。まさに真夏の燃えるような赤のひと時。リコピンの量も半端ではありませんよ。

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ここ数年、夏の時期はこの「にたきこま」にはまり、いえ、耽溺という言葉があてはまるくらい食べました。もちろん自分で栽培もするし・・・・


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出張先の地域の農家さんに苗を託し、メニューを出してくれるレストランもめぼしをつけているのです。ウフフッ。

 

あぁ~楽しみ。

 

東北新幹線二戸駅で降りて、「にたきこまありますか?」と尋ね、もしもメニューにたどり着けたら・・・あなたはかなり幸運な方かも。7月下旬から9月上旬に「にたきこま」を見つけてね。

 

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