生き抜く

2011年3月15日 8:58

物資が不足しはじめている。まずはガソリン。朝7時にすでにガソリンスタンドには長い列が。災害医療の現状から主人の仕事優先なので私はその後一切車を使用していない。代わりに急いで自転車を購入した。停電の時も携帯電話は手巻き充電器、これがまた娘が学校で制作した優れもので、前の晩、成績がガタ落ちした彼女を叱ってしまった自分を少々恥じる結果となった。最終的に人間力である。


避難場所の映像で中学生が一生懸命手伝っていた。東北人は我慢強い、これは本当である。今朝新聞で石原東京都知事が「津波で我欲洗い落とす」などと人間性を根本から疑う発言をされている。はっきり言わせていただくが東北の沿岸で暮らす方々は日々質素に暮らし皆さん感謝の気持ちをわすれない純朴な方々である。子供たちもそれは純粋で皆抱きしめたくなるくらいに可愛い。

怒りの前にこういうリーダーもいるのかと悲しくなる。



一冊の本を思い出した。早稲田大学商学部、法学部で臨時講師をされていた小田泰市先生の著書である。昭和40年ころ大学と生徒の間で紛争が起きた際、教師と学生が魂をぶつけ合い、熱く理想を語れる場所が必要と、岩手県沿岸に「思惟の森」の合宿所を創ったという。


一つの地球に
一つの世界
一つの願いをこめて
燃えて生きる
人間の顔は美しい

この思惟の森の会は50年くらいの歴史を積み重ねていると聞いた。

これから復旧、復興までの長い道のり。とにかく「日常を暮らせる」を人々に。もし早稲田大学思惟の森の会のOB,OGがこのブログを見てくださったなら、どうか、まずは気持ちを岩手にむけていただいて、そしてなにか可能な支援が思いついたら・・・お願いしたいと心から思うのです。