桜島大根
2010年2月2日 0:12
桜島大根は大きくてこんな形。有名な野菜だからおおよその外見は想像できる。
しかしこんな風に栽培されているとは・・・。
葉っぱの形と分布葉先の方向に注目。中心から放射状に数式に則っているかのような規則的な分布。そして肩だけ見えるしろくて丸いダイコン本体。
それよりも何よりも、ダイコンそれぞれみな微笑んでしまうくらいに個性的な姿をしている。葉っぱのかたちやダイコンの大きさはもとより、すでにトウ立ちをはるかに過ぎ、かれんな花を咲かしているやつもいる。昔の小学校みたいだ。
ひとつひとつに幼稚園児の名札がついている。自分の蒔いた桜島ダイコンの生育が良くなかったら、さぞかしがっかりするだろうな・・・とは思うものの、自然の現実を学ぶまたとない機会であろう。みんな一緒、みんな平等・・・そう教えられて良いこともあるし逆もある。
自家採種しているからこその、命の情報のさまざまな表現。
大根の白い部分は色っぽい。思わず手をあてたくなる。先端への先細り加減がこれは大根の奇形なのだ、と思わせる。起源は定説が無く歴史は古いらしい。
こちらの生産者ご一家。桜島大根をとても愛している。9月の種まきのあと間引きした大根を食卓に、葉っぱが大きくなってきたら若芽を頂くのだそう。おひたしに大根おろしを添えたメニューはかなりのアンチエイジングメニュー。立証するのは女性陣の美しさ。
お父さんと食と健康の話で盛り上がって、鹿児島と岩手の距離感などあっというまに暖かなハートが縮めてくれた日だった。訪れてよかった。桜島の反対方向に沈む夕日に幸せな明日を祈る。ちょっと気まぐれな野菜王は、気が赴くままに訪れているのだろう。
勝手に大根を抜いていくヤカラがおるそうだが、野菜王はちゃんと見ていると思います。
ラベル: 伝統野菜