低炭水化物ダイエットよりは玄米・雑穀ごはん

2011年1月27日 20:41

ダイエット効果が高い・・つまり日本流に言うと体重減少が大きい、と最近ちまたで騒がれている低炭水化物ダイエット、こちらは勧めない。


何のためのダイエットなのか?短期間に体重が減少してもその後のリバウンド率が高いと聞く。脳はグルコースを主に利用するが飢餓のときはケトンも利用する。脳はグルコースが大好き。グルコースが少ないと集中力がなくなる。

炭水化物には糖質のほかに食物繊維も含まれている。白米より玄米のほうが食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富だ。同じカロリーでも血糖やインスリン値の上昇も穏やかだ。お腹もちが良く、便通が良くなる。コレステロールの腸管からの排泄が増加する。

小腸での消化吸収のメカニズムの他、免疫機構にも注目したい。食物繊維にも色々あり、野菜ソムリエ的に言えばキク科の野菜・・・アーティチョーク、キクイモ、チコリなどに含まれているイヌリンは大注目だ。

一般に食物繊維は腸内細菌叢を介した作用で大腸粘膜免疫に影響を及ぼす。すなわち善玉菌を増加させ、その善玉菌の代謝産物の短鎖脂肪酸の腸粘膜の生理作用により粘膜防御能を亢進させる。また高い水分保持能から便通調節に大変重要である。プレバイオティクスとしての食物繊維はプロバイオティクス(生菌製剤)の摂取同様に重要なのです。

有害菌優勢の腸内環境は発がん物質・発がん促進物質の産生、有害物質の産生、最近毒素が腸管を直接障害し、粘膜バリアの機能低下、免疫力低下から、これら有害物質が血中に移行し、さまざま疾患、とくにがんや免疫にかかわる病気を引き起こす、というものです。

最近は女性の大腸がんが増加している。食の欧米化が原因とも言われている。すなわち動物性食品の増加、食物繊維の摂取低下があげられている。腸内環境を整えるのはとても大事だ。

ダイエットは健康のための食事療法。炭水化物ダイエットで体重が減少して他の病気になってはたまったものではありませんね。



玄米、雑穀ごはんをまずは炊いてみましょう。腸内環境が良くなるとお肌の状態も血液の状態も良くなります。

それで低炭水化物ダイエットを施行すると、よほど注意して野菜・海藻・キノコ類を摂取しないと食物繊維不足になりますし、第一エンゲル係数が高くなります。




2000円の料亭のお弁当、材料費200円の自家製お弁当。まずは1合炊いてみる・・から。

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