サツマイモに見る医者のタマゴ
2011年1月7日 18:47
10数年ぶりに試験監督をした。医学部6年生だからすでに24歳以上の良い大人たちである。
眺めたらなんだかサツマイモを思い出した。念を押しますが馬鹿にしているわけではありません。
破格がないのです。あるカテゴリーの中にきっちり納まります。サツマイモはサツマイモ。
でも用途があって青果用、焼酎用、工業用、お菓子用・・。
青果用は同じ品種でも作り方で味がまるっきり違います。水と栄養分は極力抑え、葉はなるべく小さく密に。ツルがびゅんびゅん伸びるのは美味しくないサツマイモ。鳴門金時はかなーり栄養・水分抑えて、形こそ小さいのですが中心部がぶくっと肥えて全体に片手サイズ。はい!焼き芋のスペシャルなやつですね。
お医者さんもですね、環境に育てられるのです。ERで派手な治療していても中身が伴っているか不明だし、一方、裏町の診療所の先生が実によい医療をしていることも多いし・・。
愛情を伴った厳しさも必要なんです。でも最近は来院の方々の主張についていくのが大変むずかしく、お医者さんたちは現場から逃げたくなっています。
お給料だって誤解されがちですが、金融機関勤務のかたがたのほうが良いくらいなんですよ。
ドクターコトーとか神様のカルテ・・・24時間365日同じ思いでい続けるのは限りがあります。
飢饉をすくったのがサツマイモ。医療問題を救うのは・・・サツマイモさんたちを評価する方々すべて。やりたい医療は受けたい医療です。