低炭水化物ダイエットに一言もの申す
2010年12月26日 18:43
同じカロリーでも炭水化物を減らし蛋白質と脂質の割合を多くした食事が体重減少効果がある、と報告されている。お米を食べなくなる理由のひとつ。だがこの報告は体重減少と維持の観察期間が短い。
2009年の N ENGL J MEDに掲載されていたものだが、マウス実験なれどちょっと衝撃的な内容だ。高脂肪食、高蛋白質食で炭水化物の割りあいが少ないと、低脂肪食、中等量蛋白質、高炭水化物食よりはるかに動脈硬化(粥状変化)を来たしやすいという。
体重維持だけが重要では無い。マウス実験なので強いことは言えないが、炭水化物を悪者あつかいする昨今の風潮には同意できない。
まっ白いご飯はむしろ最近の食べ物。大麦やひえ・あわ、玄米、あるいはライ麦パンなどを通常の主食としてみれば炭水化物への不安は無くなるだろう。
最近の雑誌で以下のような記事があった。
太らないために日本にいる自分ができること。まずはこの5つから
1. 買う前にラベルを読んで成分を確かめておく
2. どこで生産されたものかをしっかり見てから購入する
3. 小さくてもいいから家庭菜園を始めてみる。
4. 野菜、肉を素材で買う。加工食品は避けたほうがいい。
5. 素材を買ってきたら自分で調理してたべる。
低栄養価でカロリーばかりが多く肥満を招きやすい食べ物。すなわち利用が増えている中食や外食といったものである。
上記の内容はベジタブル・フォーキャスターが常々講演で解説している内容とオーバーラップしている。食事は数値あわせのうわべの栄養学だけでは未来の健康は語れない。食事はエサではないのですから。
牛肉1Kgを生産するのに飼料が10Kg必要。専門家の方々は食の背景を知りつつダイエットを語っていただきたい。