甘さいろいろ・・・その1
2011年1月5日 18:46
果物の甘さもさまざま。
甘さを規定するのはその糖質の種類。単糖類はブドウ糖と果糖、ガラクトース、二糖類はショ糖(ブドウ糖+果糖)、乳糖(ブドウ糖+ガラクトース)、麦芽糖(ブドウ糖+ブドウ糖)などがあります。
甘さの感じかたも違うのですよ。ショ糖を1とするとブドウ糖0.75、果糖1.5・果物でもその含有比率はさまざまです。
温州みかん:糖度11度、糖含量6.8(果糖とブドウ糖とショ糖)
イチゴ:糖度8度、糖含量4.5(果糖とブドウ糖が多い)
バナナ:糖度15度、糖含量16(ショ糖が多い)
果糖が多いものが甘さを強く感じます。冷やすとより美味しく感じます。
いちごは甘くて低カロリー。こんな大きなイチゴを見かけました。ダナー系のちょっと奇形ですね。バナナとの甘さの違いは解りますね。でも渋みや酸味で解りにくいとおっしゃる方も多いです。
果糖は血糖値を上げにくいのですが、果糖だけの話で言えば中性脂肪の合成に回りやすいといわれています。このお話は加工食品やペットボトルに大量に合成フルクトース(果糖)が含まれているので、問題にされてしまうのです。
果物は手軽な食べ物。食物繊維や機能性成分も含まれていますので菓子パンよりは断然果物です。
さらにバナナより温州ミカンのほうが美容やアンチエイジング的食材です。糖含量その他栄養価や機能性成分はもとより「シトラス」の香り・・・官能的ですね。
糖度はセンサーで判別できるのですが、甘くないミカンを希望している方も結構います。和歌山県有田市に問い合わせましたところ、「美味しくないミカンはうちにはありませんよ」と言われました。甘い=美味しい、発想転換も必要な時代です。