今日は131ヨウ素がただのヨウ素になる日・・・のはずだけど。
2011年5月30日 15:59
原発事故直後、小さな子供たちののどに緊急スクリーニングのための放射線カウンターがあてられたという。担当の医師は、カウントするたび、問題のない数値を確認し、その都度、安堵の涙がこぼれたという。あれから二か月半あまり・・・。
予定なら、それ以上の飛散がなければ131ヨウ素の放射能はほぼ完全に減衰し、ただのヨウ素になっているはず。ヨウ素は甲状腺ホルモン合成に必要だ。なくても困る。
セシウムは半減期が長いのでこれからも問題となるのだろうが、体内での動きが良くわかっていないし、移動や排泄も早いと言われている。しかしどこかの臓器に大量に集積していれば低線量ながら長期間の被ばくが懸念される。もしセシウムに体内での効用があったなら、話は別かもしれない。最近の食品衛生法で定められた基準値を超えた・・・と発表されるのはセシウムが多いのは、この半減期の長さからカウントされることが多くなったから。梅の実や、少し前なら1番茶で基準値を超えたと報道された。
生活環境で言えば、文部科学省は子供の一年間の被ばく量目安の20mSv以下を、1mSv以下を目指す!と方針を変えたという。目標値を掲げると、それを遵守することを求められる。その線引きの判断はさまざまな要素を念頭にいれなければならない。そうなると窓を閉め切り屋外活動は制限され、子供たちの精神状態も心配になってくる。夏休みは集団で北東北においでよ!そういってあげたくなる。
三陸産ワカメ。しばらく手に入りにくいだろうな・・・。しかし海上の汚染マップを見るとこれがまた悲しくなる。ワカメのヨウ素、震災前に加工されたワカメを食べて、しばし幸せだった食生活を思い出すことにしよう。
プランツ、ヒト・・・地球上で共存していく二つの「生命体」。いとおしくなる。
ラベル: 放射線防御と食の基礎知識