5月のワイン会:岩手県岩泉町の原木しいたけと短角牛
2011年5月22日 9:04
お題目食材は岩泉町の原木しいたけと短角牛:環境と食材がテーマです。今、ここにきて「美味しさ」を規定する項目です。
マスターソムリエ高野氏:ワインを紹介する人、なんてものではない、日本の酒業界にあらたな世界をもたらす神の業マスターソムリエ。
いつもお客様と食材の背景に心を配っていらっしゃる岩シェフ。おだやかで押しつけがましくないメニュー構成ながら、食事をいただくたびに「美味しさと感謝」を湧き起こさせてくださいます。今回も感動のメニュー。
私、あまり説明にしゃしゃり出ると、岩泉のナチュラル感をそこねるので、環境と食材のお話だけちょっとさせていただいて、パンフレットを提示。高野氏と岩シェフのほうからも食材の経緯を説明していただきました。このほうがいい。野菜ソムリエの格好も最近していない。
ヴァイオリンの松原さん。音大に進学してセクシーになりました。
原木しいたけと白いも、チーズのキッシュ
他のお店のキッシュはどこも塩からいのですが、岩シェフのキッシュはとても加減がよく、原木しいたけとチーズと卵の味わいが「ほっとするぅ」。高坂リンゴシードルは長野県飯網町のリンゴの和種からつくられていますが、この爽やかさがお料理にあいます。たまにご一緒してくださるMr.フォトグラファーとの会話にはなを添えます。
スープ仕立てのリゾーニ
スープの味が椎茸ベース。それなのに和風味をあまり感じさせないのがすごいなぁ。
しいたけのうま味成分グアニル酸とシャンパーニュ・モンマルト・ブリュット[フランス・シャンパーニュ]が良い!です。
原木しいたけで巻いた信州サーモン
これは見ためが「うふっ」ですがサーモンの脂質が原木しいたけスライスにしみこんでいます。つけあわせの菜花系の苦味がちょっと追加になったところで、白ワインコノスル・リースリング2009で口腔内が落ち着きます。
優しい赤ワインでちょっと休憩
井筒ワイン、塩尻コンコート[長野県塩尻市]
綺麗な赤色と華やかな香りが女性好み。
岩泉短角牛ローズ肉のステーキ高原のナチュラルブルー添え
焼き加減がなんともいえません。短角牛は固い?いえいえ、このくらいが噛みしめての味わいを堪能できます。付け合せに椎茸。お肉と椎茸だけだとすぐに飽き飽きしてしまいそうですが、介在するブルーチーズがとっても斬新です。すでに酔いが廻っているので、このパンチがききます。そして赤ワインはラ・ドモワゼル・ド・ソシアド・マレ2008
チーズを三種(粕漬けチーズ・高原のナチュラルブルー・ルージュ)
井筒ワイン長野県原産地呼称認定、氷搾コンコード2008
粕漬けチーズがいい!
プロフィットロール
特別出演
あのお台場で?最高品質の鳥取県八頭町高家の田中農園の酒米「山田錦」を使用し、仕込み水は京都府伏見の名水を利用して、そしてどいうことか東京都のお台場製造所で寺澤杜氏が醸造しました。しかし2010年醸造所撤去。まぼろしの純米酒です。
みなさんお元気で艶々。美味しい食事とワイン、そして自然にこぼれる皆さんの笑顔。美食は美食。今日もそう思いました。日本はまだまだ大丈夫、そして大量生産大量消費の時代は過ぎ去りました。
ラベル: しあわせを運ぶワイン会