南種子(みなみたねが)の赤米~意外なところで出会えたウエルネス・ライス
2010年9月25日 18:30
聞くところによると北種子は白米、南種子は赤米伝来の歴史があるという。
種子島の伝統食は?案内の方は即答できないでいた。
そういえば解らないねぇ。
恵まれた海の幸、蒔けば収穫できる恵まれた気候。
逆に北国は収穫物を保管し冬の時期はその蓄えを工夫して少しでも美味しく食べようという文化があった。南の国はそういった意味での食文化発達がなかったのかもしれない。
東北では食生活改善推進委員の存在が大きい。東北では雑穀の一つとして赤米を食すが、これは最近の傾向で、伝統的雑穀生活ではない。
赤米歴史観の向かいに宝満神社。縁起が良い。田植えの時期には古くから伝わる儀式が執り行われる。
常食してきたかの様な印象だったが、民俗資料誌を購入する。赤米は少なくてもここ120年くらいはお祭りのときの食物のようだ。赤飯(白米に小豆)は別に存在するという。雑穀もわずかだが食されていたようだ。
歴史館の模型
正月のお供え。
伝統食では無いが伝承したい、さらに食文化として再創造したい南種子の食である。
赤米を購入し自分なりに再現してみた。余計なお世話だとは思うが、ラベルに食の効能として記載するのは良くない。
白米と混ぜて炊くのが普通らしいが今回は全部赤米でおにぎり。
玄米を炊く加減で。食感は玄米そのもの。
お祭りのビデオが放映されていたが、それはまさしく日本文化。近年まれに見るイベント性の低い、祈りが主体の儀式だった。ちょっと感動した。