調理用トマト「にたきこま」本格デビュー

2010年8月23日 22:45

にたきこま
http://yasaioh.digital-dime.net/archives/1409141.html

ぼたんこしょう
http://yasaioh.digital-dime.net/archives/1423748.html

岩和幸シェフ
東京南青山アトリエ・ド・フロマージュ
http://www.a-fromage.co.jp/top.html

に素敵なメニューにして頂きました。長野県のぼたんこしょうと共にマスターソムリエ高野氏のセレクトしたワインにエスコートされて、荒削りのじゃじゃ馬トマトが全国へと認知度をあげていきます。


chef


料理する姿は自然。思わずみとれます。岩シェフのお人柄があふれる素敵なメニューの数々・・・。

 

前菜

夏野菜のカポナータと天然車海老のタルタル ガスパチョ添え

そして、ワインカクテル 雅木花とデ・ボルドリ・ブリュット

menu1

夏らしいさわやかなメニュー。いつも豪快に料理されてしまう夏野菜たちがくるまえびの上品な佇まいの下で岩シェフに諭されるようにおとなしくしていました。そして、やさしめの味・ガスパチョが今年の暑さで疲れた身体にコツン・コツンとノックをしてきます。


パスタ

にたきこまとぼたんこしょうのアラビアータスパゲッティ

井筒ピノブラン 2009


menu 2


ひと口目はにたきこまソースの旨み、食べるほどにぼたんこしょうのさわやかな辛みが身体の中からじわり。白ワインを飲むとブドウ栽培農家の佐藤さんの笑顔と、ぶっきらぼうな「普通だぁ。同じだぁ。」~謙遜している訳でないのが妙に楽しい~が思い起こされます。

 

魚料理

氷見直送スズキとぼたんこしょうの白ワイン煮

シャルドネ・バレル・ファーメンデーション安曇野ワイナリー・長野県高山村角藤農園


menu4


茄子、とうもろこし、ぼたんこしょうが、淡白なスズキを味の4次元へと導きます。これまで生きてきた夏のいろいろな想い出がよみがえります。

 

肉料理

真田丸のブルーチーズ焼き 赤と緑のペースト添え

井筒カルベネフラン


menu5



鶏肉とブルーチーズという「ひと口食べればもう充分」となりそうなメニューを赤のペースト:にたきこま、緑のペースト:ぼたんこしょうが食す人の気分のおもむくままに味覚は右に左に・・。ちょっと舌が疲れ気味のところで、インカのめざめ(じゃがいも)がほっとさせる時間を。その間隙に赤ワインがまた見事にじゅんときます。う~ん、マスターソムリエ、またしても素晴らしい・・。

 

チーズ3種

モッツァレラ・カマンブルー・生チーズ

井筒カルベネ・ソーヴィニヨン


menu6


さてアトリエ・ド・フロマージュのお家芸。日本人の作るチーズは安堵します。16年くらい前に雑誌「クロワッサン」で紹介されていて(長野県が本店)、いちど気に入っておとり寄せをしていた、想い出のチーズなのです。



デザート

ヨーグルトのムースとにたきこまのジュレを浮かべたすいかのスープ

シャトー・テルリー・サージニャック


menu7


デザートワインとの取り合わせは上級クラス。私はよく解らなかったけれど、スイカの種を噛みながらワインを口にしたら「おゃ?」。この感想はあまり取り合ってもらえませんでした。


sinior

語った事は「美味しい野菜」

それは甘さではなくその野菜の持ち味を十分に備えた野菜。

調理用トマトとしての「にたきこま」の旨み。

さわやかな辛みをもつ「ぼたんこしょう」その名にはじない姿かたちの美しさ。

 

そしてベジタブル・フォーキャスターが新了知を築く「酔わせる野菜」。

これこそ「身体の中に入ってからの野菜栄養学」なのです。

今のところは活字ではヒ・ミ・ツ。

 

ラベル: ,