放射線は身近な生活共同体です。

2011年4月2日 14:31

放射線は身近な生活共同体です。

Bq(ベクレル)放射能を表す単位。1ベクレル(Bq)は、1秒間に1個の放射性核種が崩壊すること、Sv(シーベルト)人体が放射線を受けた時、その影響の度合いを測る物差しとして使われる単位です。


普段の生活でも放射線はわたしたちに届いています(1.5mSv)。飛行機に乗ると一層です。

医療現場では放射線はなくなったらとても困るものです。画像診断なくしての医療はとても限られたものになってしまいます。CT検査は撮像部位にもよりますが4~8mSvくらいです。

それがひとたび「食べ物」の話となると、皆さんかなり神経質になります。でも私たちは食べて生きている訳で、これまでもいろいろな食べ物を選択してきました。野菜をたべなければ私たちは健康に生きていけません。たとえば野菜を毎日5皿以上たべる日グループは1皿未満のグループよりがんになる確率が有意に低下する、などは多くの疫学調査に基づいています。

暫定規制値とは、食べ続けても人体に影響しない範囲の量で(変わる可能性があるので暫定)、かなり厳格な数値です。


葉野菜は大気中との接触面積が大きいので、数値が高くなる傾向があります。その点、根菜類はカウントが低いようです。穀物や肉類はその形態から現時点でほとんど問題になりません。

人体に影響のない範囲で検出された野菜の放射能、野菜を食べないことによる将来の疾病リスク。どう考えても後半の方のデメリットが大きいですね。

放射能の感受性も乳児、小児、成人でさまざま。成人の方々はあまり神経質にならない方がよろしいでしょう。

1.原発の付近での被ばく
2.周囲への放射能のひろがりと農作物の影響
3.東北地方の被災地の農業の問題

このうち一般の方々の問題点は現在2でしょうから、日々状況を把握すること、そして販売されている商品は問題ないから販売されているのであり、過度に神経質になること自体、常識の無いふるまいであることを肝に銘じましょう。世界から日本が注目されている時です。

あとは3の問題。岩手県の農業は大丈夫です。宮城の内陸も頑張ります。残された産業が被災地を間接的に支援します。買う事で支援してください。これからが本番です。

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