拝啓 岩シェフ
2010年10月11日 18:32
拝啓 岩シェフ
今回も心のこもった美味しいお料理、ありがとうございました。
お題目の遠野市暮坪カブ、生育状況が不明確で、メニュー構成に大変ご迷惑をおかけしました。事前に気になって車を1時間半とばし、こっそり畑を見て「多分大丈夫・・」とは思ってはいましたが、生産組合の方が発送してくれるか直前まで不安でした。美味しんぼで有名になった辛味の強いカブです。近江商人が持ち込んだという伝説のカブです。
もう1つのお題目、北上二子さといもは出来栄えが上々でした。生産者の及川桂さんは岩手女性の凛とした美しさを携える方で、二子さといもを大事に守り続けている方です。数百年前から肥沃な北上川沿いの大地で栽培されている、日本では少ない赤茎系のサトイモです。
昔から岩手で大事に受け継がれてきた野菜が、こうして岩シェフのお陰で新しい食文化に洗練された美味しさで表現され、皆様に召し上がって頂くことが出来ました。マスターソムリエ高野氏のセレクトワインでさらに舞台が変わりました。そしてそしてメニューのお写真は、ひそかに参加の写真家の小平典尚氏です。
サンマとインカの目覚めのテリーヌ二子さといものスープ添え。
二子さといものニョケッティ無農薬トマトのソース
やっと届いた暮坪カブのおろしが添えられています。カブの葉も敷いてあるもの、バルサミコに漬けたものと。生産者さんが、葉っぱ付きの出荷は今回限り、と念を押されました。
チーズを三種・山のシェーブル、黒胡椒入り硬質チーズ、ブルー(ドルチェタイプ)
紅玉リンゴのパイとシブースト
そのままスライスの紅玉も、私の世代のりんごはこれ!という味がします。この味でそだちました。
終始嫌な顔ひとつせず、また勉強させてください・・・なんて謙虚なお言葉。お人柄がいつもお料理で感じられます。私ももっと勉強しなくてはいけないと思っています。
マスターソムリエ高野氏のワインも今回も素晴らしすぎて・・・。
富良野テル2009(北海道富良野)
ナイアガラ・ペレレ2009(長野塩尻市)
シャルドネ・マスターソムリエセレクション・青木原2007(長野県池田町青木原2007)
ブルゴーニュ・オード・コート・ド・ニュイ白2007(ブルゴーニュ地方・オード・コート・ド・ニュイ)
ブルゴーニュ・オード・コート・ド・ニュイ赤2006(ブルゴーニュ上記と同じ地区)
オクセイ・デュレス・プルミエクリュ・レ・デュレス1992(ブルゴーニュ・コート・ド・ボーヌ地区オクセイデュレス村)
紅木花(紅玉のアイスワイン)2009(長野県長和町山崎猛さんの紅玉使用)
次回は「ホヤ塩」を・・・ワインとの取り合わせは「ご用心」とのことでしたが、岩シェフとマスターソムリエの事でしょうから、なにかスペシャルがあると期待しています。
今日も「馳走様でした。有難うございます」の感謝の気持ちを、そして岩シェフの世界が日本中にとどきますように、と願いをこめてブログを更新したいと思います。
敬具