野菜王的処方せん・・喘息は薬物療法だけではありません。

2010年6月27日 8:23

喘息発作の呼吸苦は薬に反応すれば劇的に症状軽減することもありますが、そうで無い場合は担当医も心が苦しくなります。

mori


喘息は気道(肺の酸素交換スペース)の過敏性が高くなり気道が狭くなって酸素交換ができなくなった状態。気道は肌と同様外界との境界部分です。吸い込む空気(環境)、体内のアレルギー反応、そして精神的な要因などがからまりあって発症します。


医薬品も内服、吸入、貼付剤など・・・作用起序も多々。
 

それにしても環境はとても大事です。以前、四日市喘息という公害がありました。中国の工業都市を訪れた人が鼻穴が真っ黒になったとか・・・。

 

キレイな空気、きれいな自然環境の中にいたら、呼吸器の状態も快方へ向かわれる方も多いのでは?森林セラピーロードを歩いてみる。

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キレイな空気、葉っぱから伝わる酸素感。深呼吸してみたくなる。研究者の間では森林セラピーでNK細胞が活性化するという研究も。リラクゼーション、ストレスフリー・・・そんな言葉を思い浮かべながら散策。喘息の患者さんもベストコンディションを知るんだろうなぁ。薬より大事な呼吸器環境を思う。


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浜辺にたたずむ。打ち寄せる波に海水のミストが生じるのを感じる。また深呼吸。


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マメ科の花が砂地を這う。紫の花が海の青さに溶けこむ。


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その近くにハマボウフウの群生。そういえばこの植物、ある種の呼吸器の薬と同じ成分を持つ、漢方薬でもある。刺身のつまで出されるものは栽培したボウフウ。深呼吸して酸素が身体のすみずみにいきわたる。周りに誰もいないけど癒される・・。


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ヒルガオが夕刻を告げるかのように少ししぼみかけている。

なんだか明日への気力がみなぎる。安定剤を服用している方に・・心も身体もゼロ設定して、本当の自分をみつけましょう。

 

ここで現実に戻りますが・・・

ちょっと解せないのはタバコをすっている患者さんです。あのぅタバコって毒ですよ・・・。でも病院に通院しながらの喫煙者もまれではありません。

 

それから体内のアレルギー反応状態。食事を見直しましょう。食事での脂肪の質、特に n-3/n6 比率を高く・・つまり揚げ物や炒め物を控えて魚を食べましょう。そして抗酸化物質豊富な野菜果物を沢山とって・・・・。


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お肌の状態も良くなります。

 

愛煙家の女性の肌のシミは必発。つまり呼吸器環境と肌の環境保持は重なる部分が大きいのです。

 

なにはともあれ自然に抱かれベストコンディションを知ると、心もすっきりしますから、なんだか毎日の煩わしさなどすっかりなくなりますよ。環境(食も含め)が劣悪になって人間の体が病んで・・・お金の流れがでてくるのが医薬品というのも野菜王の世界からかけ離れていまして。それを仕事としている自分は野菜王からの寵愛は受けられそうにありません・・・。

 

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調理用トマト「ニタキコマ」に耽溺

2010年6月22日 23:19

世界で食されるトマト。ペルーからスペイン人が持ち帰ったのがきっかけ。とても丈夫な作物なので、いろいろな土壌に適合してきました。

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ローマの朝市のトマト。さすが本場、種類もいろいろ、味もそれぞれの品種ごとに個性的でした。

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ペルーのトマト。加熱用。


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マチュピチュで食べたトマトスープは塩辛くて・・・ふた口でパス。

 

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エジプトのトマト。これも調理用。皮が厚いので完熟してから収穫しても破れません。

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今まで食べたトマトスープの中で No.1。カイロの高級デパートのカフェ。レストランのものより格段美味しい。また食べたいなぁ。

 

日本では調理用トマトはあまり手に入りません。生食用(一般的に皮の薄い桃色系の

トマトを指します)のトマトを代用することが多いのですが、本格的な味わいは期待できません。

 

旨み成分が生食用と調理用トマトで全然違うのです。株式会社味香り戦略研究所のデータを借用しましょう。

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味のエリアが旨みのところでとびぬけています。


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座標軸も甘さと旨みの違いがはっきり出ています。旨みはグルタミン酸とアスパラギン酸。ドライトマトにすれば調味料です。

 

なぁんと、日本生まれの調理用トマトがありました。岩手県にある東北農業研究センターで品種改良された「にたきこま」。上に伸びずに地面を這い、たわわに実をつけます。


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夏の時期にいっせいに実をつけて終わります。まさに真夏の燃えるような赤のひと時。リコピンの量も半端ではありませんよ。

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ここ数年、夏の時期はこの「にたきこま」にはまり、いえ、耽溺という言葉があてはまるくらい食べました。もちろん自分で栽培もするし・・・・


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出張先の地域の農家さんに苗を託し、メニューを出してくれるレストランもめぼしをつけているのです。ウフフッ。

 

あぁ~楽しみ。

 

東北新幹線二戸駅で降りて、「にたきこまありますか?」と尋ね、もしもメニューにたどり着けたら・・・あなたはかなり幸運な方かも。7月下旬から9月上旬に「にたきこま」を見つけてね。

 

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蓮の花で心あらわれて・・・なぜか食欲亢進

2010年6月18日 23:29

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美しい・・蓮の花。


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ここはレンコン畑なのです。蓮のお花はレンコンの花。葉っぱの半径のような切れ込みにも注目です。ジュンサイと同じ仲間ですので似ています。

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なんだかお腹が空いてきたぞ。地元で人気の食堂にいくと壊れそうなラジオから流れるのは徳永の「壊れかけのradio」 か?あるいはRCサクセションの「トランジスタラジオ」か?

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選んだメニューは色気無くカツ丼。グリーンピースは必須です。


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蓮の花で始まった平和(ピース)な一日なのでした。

 

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アピオス日本名「ほど芋」

2010年6月12日 23:01

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マメ科の植物なので芋じゃなんだけど・・。蒸して食べたら豆と芋の風味が混在して美味しいです。栄養価も高く、東北では産後や病中病後の滋養強壮食材として知られているそう。イソフラボンも豊富らしいですよ。

 

北米原産。リンゴの苗とともに日本にやって来た。

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マメ科の植物。食べないで放置していたら芽がでてきたので、そのまま家庭菜園に放り込んでいました。忘れた頃ににょきにょき・・。このツルの生命力の強さ、たぐり寄せる力は学ぶべきところが大きいです。紫の花が咲くそう・・・楽しみです。

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アピオス入り冷麺。商品化されているようです。

 

ほど芋?ちょっと語源がわからないなぁ。

 

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かぐわしき薔薇のように・・・バラ色人生。6月は薔薇のシーズン

2010年6月8日 23:40

朝摘みのバラ梅酒。紀州南高梅とブルガリア・ローズが出合い、香水の香しさを携えたお酒に。


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振り返ってみて・・・中途半端にお酒が強くてお酒が好きだとモテない。20歳代のころは8時間飲んでも潰れませんで・・・。体力もありましたし、体質も飲める身体。

 

酔って男性にしな垂れかかるということも無く、お酒の失敗は許容範囲。



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学生の頃、先輩にのみに連れて行かれて、カクテルを5杯飲んだが酔わず・・・「まだ酔っていないの?」と呆れられ・・。酔わせようというのが間違っているのだが。

 

可愛い女性は無条件にモテる。可愛がられるというのは大切。私もこのリキュールに相応しい女の子だったら・・人生バラ色だったかも。朝摘みのバラ梅酒は果肉たっぷりの南高梅と香水の女王「ロサ・ダマッセナ」がグラスの中で香りの酔いの世界を展開する。

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6月はジューン・ブライド。婚活なんて色気ないことは止めて、こんなお酒に似合う女性を演じる方が素敵な男性と出会えると思うけどなぁ。お酒の販売は株式会社東農園 Tel: 0739(74)2487

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すべてが美しい秋田のジュンサイ

2010年6月4日 20:31

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ジュンサイはこんな沼で栽培されています。Water shield という英語名はぴったり。葉が開いて水面を覆います。スイレン科の植物の特徴そのものです。


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手漕ぎの船をゆっくり進めると、開いた水面の葉っぱをかき分けて新芽が見えてきます。ゆるやかな時間の流れとジュンサイの触感が癒しをもたらします。こころが透明になれる神がかりの癒しを感じる瞬間です。

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ジュンサイ沼の持ち主、鈴木さんご夫婦。とても柔らかな方々。


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若芽を食べますが収穫は手作業。ぬめりがあるのでちょっとテクニックが必要です。名人鈴木さんの手元を連写。


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秋田美人が良く似合います。ジュンサイは日本各地で栽培されていますが、秋田のものが良品。ジュンサイは秋田の代名詞になっているよう。そして秋田美人伝説は本当です。


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訪問したとき迎えてくれたのがミニ柴のチャチャ。不安げな表情でしたが後半はなついてくれました。ちょっと東北人っぽい。


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ここがジュンサイ沼、とはしゃぐ私。はしゃいではいけません。精霊がやどるこの場所。翌日声が出なくなりました。耳鼻科ドクターから言い渡されたのは「沈黙療法」。ジュンサイはもの静かな人が相応しいのですね。


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お土産は有名な金萬。駅前で生の金萬が手に入ります。日持ちしないのですがこれが抜群です。お米と木材で財を成した時代の繁栄がしのばれます。


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沢山のジュンサイを豪華に鍋にしました。ゼラチン質にさっと熱が入ったところでツルッといただきます。酢の物やカクテルもいいのですが、こんな食べ方も地元ならでは・・・のようです。


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小さいものが良品質。大きなものの倍くらいの値段がします。

 

秋田の旅は食の豊かさの他に、秋田の人の清らかさによる所が大きいのです。

                                                        

しつこいようですが秋田美人伝説は本当です。ただし某女性脚本家が秋田生まれ東京育ちと名乗るのはちょっと我慢できないなぁ。









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