ヤマイモ?自然薯?長イモ?

2011年2月18日 17:53

ヌルヌル、ネバネバ系で健康野菜、滋養強壮も名高いこれらの野菜。これまで見聞きしてたネーミング(通称)や形からの名称が入り乱れて、わけがわからなくなっている。

明日のワイン会に備えて復習。

まずはナガイモ系とヤマノイモ系を大きく分類。


自然薯はヤマノイモ系でヤマイモと名乗ることもある。

ナガイモ系はナガイモ(長形種)、イチョウイモ(扁平種)、つくねイモ(塊種)と形態が典型的。イチョウイモやつくねイモは水分が少なめで粘りが強い。

自然薯は栽培方法で形が異なる。象徴的な形、トルネードは作り方が煩雑で時間がかかるので高価だ。



自生しているものもあるそうだが、かなり形はいびつ。しかし山芋と記載されている。


畑で栽培して形を計算すれば流通に対応できるし料理が楽である。佐々恵農園の自然薯。


秋田五城目朝市。昔から生産されているという「ヤマイモ」。これはナガイモ系のナガイモである。かなり紛らわしい。青森に伝播して「ガンクミジカ」と呼ばれているそうだ。上記の「天然の山芋」の自然薯とは異なる。


秋田五城目朝市。12月頃がナガイモ、ヤマノイモの品種が並ぶ。自然薯は地域おこし野菜らしい。

宮城から自然薯が届いた。表面はスーパーで売られているナガイモと同じようなつるつるだが、かなり長ーいのが自然薯の面影を残す。

外見より食べた方が解りやすい野菜だ。

さてなぜ滋養強壮化は定義が無い。私流にいうと栄養密度が高いしポリフェノールもかなり多い。一般に根菜類はそういう事を期待される野菜である。そのポリフェノールの一つにカテコラン、ドーパミンというものがある。まさに鼻血が出そうな物質だ。ただ動態は体内のカテコラミンとは異なるようだが・・・パワー野菜としての期待は大きい。マカの錠剤よりは良いかと・・。

それにしてもですね、トロロイモって北東北の女性のイメージがあります。あんまり自分を表現しないの。自然薯なのにヤマイモと呼ばれても反論しないし、こんな風に食べれば美味しいのに、という自己主張なしに、ただおろし金にすりおろされて評価されて、不本意なのに・・・。そのくせ丁寧に育てられたつるつるの自然薯を、きれいすぎて本物じゃ無い、なんて思っていても口に出さない。継続の粘りが身上みたく・・・。まあ、とってもいじらしいのですが。


自然薯とテキーラで明るく行きましょう。