脂肪

2011年2月16日 22:53

どうもこの脂肪というものはヒトに着くようにできているらしいのです。エネルギーの摂取と消費、差し引き残った分が脂肪に変わる。ところがそんなに単純な話でもないらしく・・・。エネルギー出納のバランスを保つ機能があって、そのメカニズムの破たんが肥満の原因である、というのが最近の見解。


脂肪の模型2Kg分。脂肪は軽いので体積があります。

食べなければいい、そんな一言で解決できたら世の中のダイエット商品は消え去ります。

食欲を左右するいろいろな物質の存在が明らかにされています。末梢臓器でのレプチン、GLP-1は食欲抑制をきたします。GLP-1は小腸粘膜に存在する物質。インスリン分泌を促すので糖尿病の治療薬だが(なんと!アメリカの毒トカゲの唾液から研究がすすんだ)、肥満治療薬としての役割も大きくなっています。

中枢神経ではセロトニンが食欲抑制に働きます。幸せな状況はおなかがいっぱいになるのね。逆に寂しい女は太る、と昔いわれていました。

人工甘味料はレプチン抵抗性を引き起こします。別の言い方をすれば飲んでも満足できない。清涼飲料水はやめて、牛乳200mlを飲んだ方がお得。カロリーオフでも500ml飲めば100Kcalくらいになってしまう商品も。

消化吸収のメカニズムで肥満予防のために食物繊維の存在は重要です。食事をすると身体が熱くなりますが、これが食事誘発性熱産生。唐辛子を加えてさらにHOTになる、という作戦。

さらに野菜・果物に豊富なオスモチンが骨格筋のAMPキナーゼを活性化し筋肉内に糖を取り込みやすくします。これはインスリン抵抗性改善にもつながり、簡単に言えば血糖値がさがりやすくなります。


写真はぼたんこしょう・普通のピーマン


調理用トマトにたきこま

アンチエイジング世代はお野菜が必須です。何歳になっても条件さえ良ければ体重は増加します。

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