がんばると疲れるからがんばらない

2011年4月21日 10:46

街中いたるところに「がんばります!」ポスターが貼ってあって正直、しんどい。特に日の丸のついたヤツはご勘弁ねがいたいです。

震災は東日本に大きなトラウマを残しました。「傷、喪失、再生」ヒト身体の治癒過程と同じです。

被災地では人々は多くを失い、被災地以外でも仕事がうまく廻らなくなっていて危機的会社が多数あるといいます。

例外は被災地以外の東北の酒造メーカー。復興支援を謳ってキャンペーンを展開、通常の何倍もの利益を得ているとか。有事ですから「なんでもアリ」、お酒はいつの時代も売れるし、飲む理由はいくらでも見つけられます。でも本当に悲しい方は飲む気力もないのが実際のところです。お酒を「頑張って飲め!」とは言えないでしょう。でも新鮮な野菜は生きるために「頑張って食べてください!」。


そしてこれから日本は、そして私たちはこれからの日本を模索していかなければならなりません。喪失と再生という二極の間を右に左に、あるときは上下に振幅し揺らぎながら、この世で生きていくためにつながる「何か」を見出していく時なのですね。

野菜の世界も農地、農業人、野菜それぞれに大きな傷、喪失をもたらし、残念ながらそれが何年続くかわからない場所も存在します。野菜王の始まりの記事「美味しい野菜の育つ環境」が再生へのテーマだと思っています。

教訓という言葉が到達できる時期にきたら、その人、その会社はきっと成長できると思います。頑張らない!でも思考は停止せずパーツをつなぎ変えてみることも大事です。日本人ってこんなに素敵で尊敬できるんだ・・人は大きな財産です。

私たちはこの世の中で何かと繋がって生きているのですね。手を、心を大きく広げると、体のどこかに何かを感じて、新しい繋がりに気づくと思います。