今月のワイン会:日野菜とほろほろ鳥
2011年6月19日 22:58
マスターソムリエ高野豊氏のワイン会
今月のお題目は日野菜とほろほろ鳥
日野菜、カブの仲間で根も葉っぱも頂く。野沢菜と同様、カブ菜は葉を食用とする。
会に先立ち、シャンパンサーベラージュ。今日の剣はいつもと違って漢剣。まだ慣れていない・・と言いながらスパッと。いつも思うのは高野氏のサーベラージュは「せーのー」が無く、いつのまにか「切れている」。
乾杯。ほろほろ鳥、というより石黒農園の説明しました。
http://yasaioh.shopdb.jp/index.php?id=199975838680097944322086500778970601248002
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日野菜と海の幸の軽いマリネ
根っこの部分のピンク色が美しい。辛みを感じさせ、日野菜の個性をまず主張。カブ菜系の野菜は葉っぱが若いころは(食べごろ)根も若く、よって辛い。根が成長すると甘さが加わってくると推察する。
ホロホロ鳥のブロードに浮かべたトルテリーニ
これは高野氏が日本で最も完成度の高いほろほろ鳥料理、ときっぱり言った。なるほど肉料理には見えないながら、あっさりながら確かにほろほろ鳥のスープに、しゅるりとしたパスタ系の、これまたほろほろ鳥の味わいをしっくり練りこんだ、かつてない奥深い味わい。さすが岩シェフと唸るしかない。
スズキのアクアパッツァ
アサリの煮汁が白身魚ににじんで、これがまた白ワインに合う。お皿の煮汁すべてを残さずいただきたくなるくらい。
ホロホロ鳥のロール マルサラソース日野菜のソテー添え
肉そのものはたんぱくながら皮は比較的厚く脂身も多いほろほろ鳥の性質をうまくロールで仕上げ、付け合せの野菜とのハーモニーを楽しむ、私の好きな食べ方。多くのほろほろ鳥料理は、ローストして個性的なソースを「べちょっ」と載せるものが多かったのですが、このメニューだとほろほろ鳥の素材感のみならずローストのテクニックの高さをも感じることができます。
ほうれん草の根っこも「美味しさ」の演出・
チーズを三種
カマンブルー・味噌漬けモッツァレラ・キャラウェイ入り硬質チーズ
ドライフルーツとチーズのズコット
今日は白ワインをいろいろ楽しむことができました。
Azumino Winery NIAGARA Sparkling 2010
Orvieto Classico Secco BIGI2008
MACON-MILLY Conte LAFON 1999
もちろん赤も素晴らしく
Qilian Wine Dry Red 2007
Nuits-Saint-Georges en Rue de Chaux Bertrand Ambroise 1999
デキャンタージュのひと手間もワインをより美味しくする「技術」
そして今日は特別。和歌山県有田市のミカンを現地でしぼって急速冷凍し長野県安曇野ワイナリーに運んで製造したリキュールとアイスワイン。技術や製造工程がパーフェクト・・・という説明でした。
Azumino Winery Kaori Kibana 2010
Azumino Winery Hime Kibana 2010
今日はいつになく「技術」を感じたワ イン会です。
ラベル: しあわせを運ぶワイン会