ひとつの支援のかたち・・・認める、という支援

2011年6月27日 20:51

野菜王プランツ・プロジェクト、愛知げんきの郷からの種を被災地へ繋ぐ。



被災地は復興へと緩やかに歩んでいて・・・生き延びた花が命の限り咲いていた。浜茄子の馨しさが静寂のなかで天国への階段のよう。


それでも爪痕はのこされていて、倒れた鉄橋、引きちぎられたレールが津波の恐ろしさをいやおうなしに思い起こさせる。

塩害で枯れた針葉樹、その周囲の緑の葉っぱがコントラストを作り出す。


今日は花の苗の情報を持って、岩手県田野畑村の特定非営利法人ハックの家を訪問した。就労に支援が必要な方々を中心に作業している。愛知げんきの郷から頂いた種は、このように色々な場所で芽を出している。


施設を切り盛りしている竹下さん。働き者で有名。


はたおりの他、染め物、パン作り、野菜作り・・・

本業は水産加工だったが、今回の震災で工場は無くなり・・・しかし再起することが決定したという。


織物はオーダーメイドできる。たとえば着なくなった洋服の再利用。このバッグはとある女性がおばあちゃんの帯をバックにアレンジしてくれるように遠路はるばるここまで来て依頼されたそう。

思い出を、さらに人の手のぬくもりを加えることで、きらめきが増していく。


蔦布の自然感と清涼感は、それはそれは心地よい。夏の暑さ対策にも・・・。

たんに押し付けるだけの支援ではなく、こういった仕事をオーダーして支えることも敬意ある支援だと思った。


オーダーがてらに旅を兼ねて施設をおとずれてみましょう。

人生という旅路にまごころを携えて、あなたが忘れていたものが、きっとここにはある。

ハックの家
028-8407
岩手県田野畑村菅窪20-2
電話 0194-34-2303
Fax 0194-34-2773

ラベル: