熱中症にご用心

2011年7月10日 8:24

ゴーヤは頑丈だし、もともと熱い地域の作物だから、少々水やりを怠っても後から水を与えればすぐに復活する。


最近の夏はかなり暑く、高齢者も増加、若年者もひ弱になり、熱中症の方が急増している。電力不足も懸念されるところ。

ヒトはゴーヤのようには生きていけない。最近は屋内での日常生活中の熱中症の発症が増加している。一見元気そうな高齢者でも、熱に鈍感で体温調節に必要な発汗機能、心機能、腎機能も低下しがちである。

その他、糖尿病、認知症、精神疾患の方は、その病態や服薬内容によっては熱中症のリスクが高い。

脱水の徴候は尿量が減る、血圧低下、粘膜の乾燥や皮膚の張り低下など。脱水によって心筋梗塞、脳梗塞なども送りやすくなる。つまり血液が「ドロドロ」になりやすいのだ。


熱中症の症状と重症度は3つに分類されている。
I度:めまい、大量発汗、筋肉痛、筋硬直など・・・入院の必要は少ない。
II度:頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、集中力や判断力低下・・・入院が必要
III度:中枢神経症状、肝腎機能障害、血液凝固異常・・・集中治療が必要


体温調節と水分・電解質補給が予防のポイントだが、大事なのは日々の体調管理である。高温多湿状況はヒトにとってストレス。恒常性を維持できるのはやはり基礎体力による。十分な休養とバランスの良い食事が必要となるが、失われがちなビタミン、ミネラル、抗酸化物質は野菜からの摂取が効率よく確実だ。夏野菜がそれにこたえてくれる。真夏日だと夜も寝苦しいが、工夫して良眠を確保したいところ。


放射線被ばくより、猛暑は、私たちの命を脅かすようです。

ここでちょっとだけ注意点。水分補給は良いのですが、飲みすぎると胃酸が薄くなります。胃酸は胃内のPHを低下させ、菌を死滅させる作用もあります。制酸剤を服用されているかたは生ものに注意しましょう。

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