「甘い」にみる経済事情

2011年10月1日 20:08

経済状況と栄養比率は一定の傾向がある。


高度経済成長をひた走って来た日本の食料事情を顧みると確かに食卓の変化として記憶によみがえる。

1960年代~お米を主体とした食卓。魚、味噌汁、野菜料理、時折コロッケとかカレーとか洋風のおかずが登場してきたころだ。買い物は近所の商店街。

1980年~バブル期。世界中から食材を買い集めて「グルメ」(注:本当の意味でのグルメではないため、グルマンは別の言葉としてとっておきたい)ブームが。

そうすると炭水化物の摂取は少なくなり動物性脂肪の比率が高くなる。しかも炭水化物は米や小麦などではない「お砂糖」からの摂取割合が多くなる。若い女性はお米を食べずにお菓子を食べているようだ。

最近は、このお砂糖も天然素材(サトウキビなど)ではない合成甘味料が、製造コストが安い、あるいはエネルギーが少ないということでもてはやされている。でも美味しくないでしょう?まやかしで信頼も満足もできない今の経済状況を反映しているかも。


どうせ食べるなら優れたスイーツを選ぶ。それが真のグルマンだ。


とらやの羊羹の味は合成甘味料では再現できない。羊羹は嫌い、という人も一度くらい食べた方がいいと思う。日本和菓子界の重鎮だ。



岩手県岩泉町中松屋の栗モンブラン。唯一好きなケーキ。自然な栗の味が出ている。地方にも「きらり」としたスイーツが沢山ある。発掘調査もまた楽しいものだ。

たまに安いサツマイモや豆を練り上げたものに色を付け、甘味料で味をのせて、モンブランと名乗ってはいるものがあるが、いただけない。味と値段でわかりますけどね。一流の味は知っておくべき。スイーツ1回なら手に入る。

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