「きゅうり」 かわっていない胡瓜

2012年7月8日 21:19

スーパーで佐々恵農園の「ブルームきゅうり」をみつけて嬉しくなった。


キュウリはかつて表面に白い粉(ブルーム)があって、それが農薬と間違えられて消費者が敬遠するから、という理由で品種改良されブルームレスきゅうりが生まれた。



実はブルームきゅうりのほうが美味しい。



見栄えが誤解するから、とか、ただ長くて曲がっていて選別や運搬に面倒だからということで敬遠された伝統野菜のきゅうりもあった。





奈良県大和野菜の「三尺きゅうり」である。奈良講演敷地内の奈良漬けの老舗「森商店」の店主は生産が途絶しそうになったこの三尺きゅうりを大切にし、まだ大和野菜というブランドが出来ていなかったころに農家さんに契約栽培をお願いして、奈良漬けとして大ヒットさせた歴史を持つ。






美味しいから選ばれる野菜、食べ物だからその観点を忘れたくない。お金のながれに振舞いを合わせていると、あまりろくなことはないな、と強く思う今日この頃である、



三尺きゅうりみたいに、いのちの情報に従い、大いにのびて曲がってみたならば、味わい深い人間に見えてくる事間違いなし、である。