山形県のなす文化

2012年8月15日 20:07

伝統野菜は単にその種が受け継がれているだけでなく、人びとの暮らし、すなわち文化があってこそ存在意義を持つものである。



小野川温泉の特産、梵天丸茄子。



名前の由来は、伊達政宗の米沢に住んでいた幼少の時の名前(梵天丸)から来ているという。そもそも、梵天丸茄子が出来たのは上杉景勝公の時代、直江兼続公が窪田町家中(上杉時代のお菜場)の武士に窪田茄子を作らせ、上杉鷹山公が普及させ、それを昭和60年当時の米沢市農協が中心となって『窪田茄子と仙台長茄子』を交配させたところ、(窪田茄子の歯ざわりの良さと仙台長茄子の色彩の良さ)を取り入れた品種の茄子ができたそう。また収量が多く採れて、病気に強く、品質の良い茄子。この茄子こそが『梵天丸茄子』なのだ。






朝市で真っ先に購入。すぐに無くなる人気野菜。地元の方々が多く、観光客は身なりで良くわかるのですが、意外と少なかったですね。



皆さん良い顔をしている。



宿泊した旅館のご主人に浅漬けのレシピをいただいて・・・



漬けてみました。美味しい!



山形県のお米「つや姫」と頂く。同じ土地の食は相性が良いですね。



伝統野菜としては、鶴岡市民田(みんでん)ナス。伝来は諸説あるが京都から持ち帰ったもの、とする説がまことしやかである。



小さく皮が薄いナスはやはり漬物があう。



その他、米沢市窪田の窪田ナス、1600年に上杉家重臣の色部氏が越後から持ち帰ったとされている。




こちらは庄内・沖田なす、となっている。民田ナスに近いか・・・。



しかし知れば知るほどユニークな日本の茄子。縁起の良い初夢が 1富士、2鷹、3茄子 とされているように、茄子と人びとの繋がりは密なのだ。

1泊ステイで、すぐに帰宅しなければならなかったけど、やはり温泉は3泊4日くらいの湯治をしたいですね。こういった温泉街は貴重な日本文化です。女性1人旅でも大丈夫ですよ。

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