ブッシュ・フード

2012年8月3日 15:00

与論島の薬草料理研究家・山悦子先生から本を頂きました。






昨年9月に訪問したときの様子↓↓


http://yasaioh.shopdb.jp/2011_09_01_archive.html


薬草と言うよりは野草と言った感がありますが、与論島では日常的に年中生えている植物を上手に毎日の食に料理しています。



野草はすなわちブッシュフード。ブッシュとは「しげみ・ヤブ・叢」という意味合い。オーストラリアのアボリジニの方々がこう表現するこの食は、加工食品、特にコンビニやファースト・フードの対局にある食事といって良いでしょう。アボリジニの方々はヨーロッパの人々が持ち込んだ食により、遺伝子に合わない食や暮らしによって健康状態をそこねてしまった(つまりメタボリック症候群)という歴史があります。日本でも同様の事が・・・。



野草ですから強く、もちろん農薬は要らず、強い分だけファイトケミカルが豊富、その強い風味はファイトケミカルを反映しています。



現代野菜の対極にある食物といっていいかもしれません。風味が無くて一人では育つことが出来ず、すぐに虫がつき、収穫後もすぐ腐る・・・。


ただしファイトケミカルは全てが身体に効用があるわけでは無く、むしろ微量の毒素を含有しているかもしれません。しかし少量ずつ毒素を体内に入れることにより、免疫や解毒機能が鍛えられ高まる、すなわちホルミシス効果を得られるということも解っています。



与論島の人々の生活は幸福とは何か、食とは何か、食べて生きていくとは・・・を改めて考えさせられるものです。



山悦子先生はそういった現代人への食の処方箋を、以前からから気がついていた様です。とてもおだやかな方で大好きです。



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