食用ほおずきをもっと楽しむための想像

2011年11月28日 23:25

食用ほおずきは5年前に自分でも栽培したことがある。外皮がカサカサになってからが美味しい、というのは栽培後半で気がついた。早野商店さんのイベントでフレンチ・コースの食用ほおずきメニューをいただいた。



正直、こんなに甘いコース・メニューは初めて。お酒と合わせるのは至難の業のはず。食用ほおずきは「甘い」のイメージで貫く意志を示しているのかしら?甘党ではない私・・・自分だったら、こう頂きたいなぁ。



雫石産米粉麺とほおずきの冷製パスタ風


霜月の前菜「ほおずきの一皿」
これが一番安心できたかな。アボカドに少し柑橘感があればもっと良かっただろうなぁ


滝沢産りんごと柿のクリームスープほおずきフルーツソースのアクセント
これはスープというよりはデザート、という感じ。カブとあさりのクリーム・スープ辛味感にほおずきのフルーツソースで色と味のコントラストで食べたいなぁ。



花巻・白金豚と二戸・菜菜鶏ほおずきとのテイスト
肉料理で甘い、ということは、赤ワイン飲んでいないけど??

白金豚はスパイスで煮込んで柔らかくして、ほおずきのマスタードソースで。
鶏肉は表面からりとローストして写真のソースをタマネギの仲間、エシャレットの分量を多くして、そして、付け合せの野菜はアスパラガス(バターで炒めない)と、ナガイモの表面ローストしたやつ。原木しいたけのオーブン焼き。美味しいだろうなぁ。

結局、酒飲みのたわごとか・・・?



ほおずき入りデザート二種
徹底して「甘い路線」
デミ・セックほおずきのシフォンケーキ
田野畑・山地酪農牛乳のブラン・マンジェ ほおずきのツブツブ感
(スイーツはこれひと品で十分だなぁ)
そしてさらに・・・

ほずきと藤原養鶏場のハチミツのアイスにほおずきバターを包んだ温かいクレープ

紅茶 ほおずきジャムを浮かべて

ひとしなひとしなはレベル高い、しかし人間の生理学からいくと・・心身に痛い。ひとしなごともう一度ゆっくり、切に思う。

私は食用ほおずきは「記憶をよびもどす果物」
色々な方に試していただいたけど「初恋の味」とか「昔の彼女」とか、どうやら美しい思い出に繋がるらしい。匂いや味の記憶は脳内でさまざまなネットワークで繋がり記憶の回路をくすぐるのです。

ストレスが続いたり、ちょっと精神的に参っている人にそっと差し出そう。単なる甘さセロトニン分泌からのストレス対策よりは、よほど心身に優しいですね。私としては食用ほおずき、野菜・果物の処方箋の一つなんですよ。




あぁぁ、上記の想像メニュー、だれか再現してくれないかなぁ。きっとワインに合いますよ。ね、早野社長。





それから少々お高いこの生果、デイリーユースなら野菜ジュースです。



三度(みたび)の角館

 20:15


♪ もう一度、君に 逢いたくなったよ

今なら まごころで 言える 君が大好き


近頃は 芹とか しょっつるとか 伝統ってやつにうなずいて 以前ほど酒も飲めなくなったな



50を過ぎて なぜだろう あたらしいことがつまらない





美しいシーンを よみがえらせる場所

もう一度 自分を 生きてみたいな 君は笑うだろうけど 


週末はおとなの休日

角館に あの角館に






君をさがそう 

これから こまちに乗るよ ♪ 突然のメール驚いただろう・・

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徹底的に日本文化再創造:日本の感性が放つ世界初のメニュー

2011年11月20日 12:42

今回のワイン会は自己主張強く「いぶり野菜(いぶりがっこに漬けこむ前の燻製野菜)」と、インカのひとみの羊羹。シェフからもマスターソムリエからも何の反応も無かった分、提案にご立腹しているのでは・・と不安だった。



燻した大根やニンジンがどのようなお料理になるのかは想像できなかった。本日のエスコートは農学博士、すごいぞ!


雨の南青山・・今日のマスター・ソムリエはビジネスで心ここにあらず。めずらしくワインを注ぐ手元が雑・・・。松原さんのヴァイオリンはさらに技術力が高まり・・。


             

ガンドブリといぶりがっこのサラダ仕立て

いぶり大根・ニンジンと大胆カットのブリが、ほんのりビネガーに良く合い、そして個性派フィトケミカルの葉野菜と噛みしめるたびに別の味わい。素晴らしい。燻し野菜、これだけの実力があるとは・・・岩シェフの「素材に尊厳を持つ姿勢」がよく表れている感嘆と敬服のひと品。日本文化再創造に相応しいメニューです。
                                     
いぶりがっこのカサレッチェ カルボナーラ風
カサレッチェはシチリア島のニョッキの事。燻し野菜が小さな短冊状になって混じっています。ニョッキの歯触りに時折「ばきっと歯ごたえリズムの変化」を感じるのは燻し野菜。チーズと炭水化物に合う!これは想定通り。

             


目鯛のパイ包み焼き
とてもやわらかで優しいメニュー。ソースがこれまた優しい。というのもワインは濾過していない上澄みをボトルに詰めたというワイン、そして香り高く辛口の白。途中、果実のフレーバー溢れた新酒赤ワインへ

                    

東御市で獲れた鹿肉のロースト根菜のトマト添え
鹿肉、やっとありつけました。付け合せのコナツナと根菜をトマトで煮込んだソースが単調になりがちな鹿肉に変化をもたらします。正統派ボジョレイ・ヌボー登場。それから馨しいフル・ボディ赤ワイン。最近、メジャーなジビエ。赤肉がヘルシーです。獣くさくなくてOK。ドングリとハンバーグにして「縄文食バーグ」は面白いのに・・。
               
和チーズ3種 粕・味噌・茶

               

インカのひとみの羊羹 モンブラン仕立て
なにがなんでも実現したかったこのメニュー。喜びもひとしお。最後に出されたブルーベリーアイスワイン。糖度が高く、私はくらくら。

トスティ・ロゼ[原産地:イタリア、ピエモンテ州]
あずみアップル・ソーヴィニオン・ブラン新酒2011[原産地:長野県、池田町]
マコン・ヴラージュ・ヌウボウ・ブラン2011[原産地:フランス、ブルゴーニュ地方・マコン地区]
ノヴェッロ2011[原産地:イタリア、ピエモンテ州]
ボジョレイ・ヌウボウ2011[原産地:フランス、ブルゴーニュ地方・ボジョレイ地区]
シャトー・ダルマイヤック2008[原産地:フランス、ボルドー地方・ポイヤック村]
安曇野ワイナリー、藍木花[原産地:長野県、山ノ内町]世界初のブルーベリーアイスワイン

日本人の感性は素晴らしい!

農学博士さんはお役所の技術職。セシウムの土壌から植物の移行の話し、日本は30年間もセシウムの植物移行を研究していて、それが今回、貴重な基礎データとして提示されたのだとか。しかし「しわけ」の対象とされ、その対応などでお忙しいのだそう。役にたつ、立たない・・・人類が地球上で平和に生きて暮らすのに必要な基礎実験は、なんたって行政がやっていくべきでしょう。人間はいつもエラーやミスをしでかす動物なのです。備えるべきこと、効率だけでばっさり切るのはいかがなものかと・・。

お話をお聞きしているうちに私の中ではチェルノブイリの森からヨーロッパへ、後半の赤ワインシャトー・ダルマイヤックの針葉樹の香りで、よりいっそう酩酊の世界が現実と乖離できなくなるのでした・・・。




最近とても忙しかった自分に一区切りできました。岩シェフ、今日も有難う。農学博士さん、教養と優しさあふれるエスコート、こちらもありがとうございます。日本の未来のために頑張ってね。

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昼ごはん・ランチ・お弁当

みなさん、どんな食事かと覗いたりメールで聞いたり・・



時間に余裕ある方だとランチタイムで結構優雅に良いモノを召し上がっている。かわいそうなのは大学病院の若い先生がた。売店からまずそうなおにぎりやお弁当を購入してそそくさとかきこんでいる。これが不健康な揚げ物のオンパレード。



最近ヒットの「体脂肪計タニタの社員食堂」500Kcal のメニューで写真の体脂肪を落とそう、というコンセプトの食堂メニューを本にして出版した、というもの。

こういった類の本を一通りみると、なんてことはない、野菜メニューの豊富さ、である。

なかなかこういった食事を提供してくれる場所が無い。大学病院にも無い。栄養指導は実際の食事を前にしないと説得力ないのに・・・と思う。食事で治療するならば「食事療法スクール」があっていいはず。私が?やりません。教える忍耐力に自身がない・・。

自分はほぼ毎日、お弁当を持参する。この曲げわっぱが丁度自分のサイズ。もう14年も使用している。


こういったユニーク野菜をお弁当に応用するのが私流。隼人ウリとイカのセロリ塩炒め。


紫色のものが食用菊もってのほかの酢の物



ごはんが玄米・雑穀・黒米



急いでいると、こんなに雑なお弁当になるけれど、それでもしっかり野菜。


花豆の煮もの、カラーピーマン、パプリカのソテー


ほうれん草のゴマ和え、ニンジンと豚肉の煮物、ごぼうとタラの卵のきんぴら

なんてことはない、夕ご飯ののこり、朝ごはんの一部などを詰めるだけ。スライドさせながら三食準備するのがポイントなのです。単身赴任のお父様たちも大丈夫、できますよ。

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食の日本ブランド2011

2011年11月12日 19:07



独立行政法人:農研機構主催のこの会


第二部は新品種を使ったお料理の試食会。ホテル日航東京の和洋中のシェフが腕を競う。


にたきこまの進化系、すずこま。小さいが調理用トマトでも生食でもOKだそう。これからが楽しみ。

             


「すずこま」の土佐煮、だけは食べた・・・けど、いつも「調理用トマトにたきこま」でトマト味には贅沢をさせているわが身、満足できない!


すずこまを2個だけいただいて帰宅。翌日のお弁当のスペインオムレツにトッピング。


「もりのかがやき」という林檎


皮が薄くしゃきしゃき感のある林檎。帰宅後お料理、カブとリンゴのヨーグルトサラダ。


              

お土産の、最新作「銘菓かもめのたまご」。小麦粉が専用に品種改良したものだそうです。

              
ゆりかもめ、の車窓から。

ところで心残り、シカ肉を食べそこなってしまいました。


まだ食べてはいませんが、こういったもの(カレー)もあるよう・・・でお土産に頂きました。週末はカレーかな?

今日はお仕事。第一部で、基調講演をさせていただきました。

            

講演タイトルは
日本文化再創造の幕開け「戦後そして大震災後へ、医と食からの提言」
これからの中高年世代の暮らし方が日本を変える、それはすなわち文化。これまでの日本の文化(食、地域、ヒト)をさらに磨いていきましょう、という話でしたが、医療や終末期のありかたなど、参加されている方々がこれからのご自身の人生を考えながら、楽しんで聞いてくださればいいと、それだけを念じながら1時間お話させていただいた。それは野菜王の世界でもあるのです。

日本ブランドは日本人ブランドでもある。まがいものの日本食が世界中で跋扈しているが、日本人の感性が伴ってこそ本物の日本食が再現できる。その背景には「日本が日本であること」が最重要課題。

そこが私のキーテーマ。

最後の言葉は

放射性セシウムの半減期30年後、日本の人口が2/3 になるその時に、美しい日本がここに残りますように・・・。子供たちに未来を!この会の主旨は最終的にここにあるはずです。

 
どうしてこういうことに多額の経費を使うのか以前は不可解な事もありましたが、すべての工程が「記録」されるのですね。つまり国政の道筋を模索している、ということなのだと。

実は当日使用のスライドに指示が入ったり(介入される)して、少々むくれた私ですが、こうして現場に出向くと、「お役所仕事」のスタンスも理解できてくるのです。でも講演ではその領域の中ではじけさせ、聴衆の方々に、今までの会には感じられなかった、このミッションみたいなものを残したつもりです。ちょっと言い過ぎかな?

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