2012年末の京都錦市場

2012年12月30日 10:06


雅な日本文化を短時間に触れたくて、錦市場を訪れました。

 
 

餅は餅屋で。やはりお正月はお餅です。丸型が基本のよう。
 
 

 
 
 
 
 
 
縁起度高い野菜といえば、祝大根でしょうかね。
 
 

京野菜も沢山。縁起野菜が色々ならんでいます。

 

とはいっても冬の時期、野菜の種類を一度に沢山見ることが出来るのはお漬物屋です。
 

 

棒たら

 

蛸もこんな風にユニーク。

 

とても寒くて小雨にふる京都。大きなリュックを背負って焼き栗屋さんの前でぼーっと立っていたら、店頭の方が「お姉さん(注:商売用語)、どこから来たの?あーそう、冷麺うまいよね、中華ソバと混同しているやつもいるけど。ひとつ栗お食べよ、元気出してさぁ。」

 
 

おっきな栗の殻はするりと剥けて、湯気のたわめく黄金の中身をほおばると、甘くてあったかくて、ほどなくジンと来た。

 

ちいさな袋ひとつ下さい。

 

あいよ!東北大変だったねぇ、まあうまいもん食べて元気出してや。姉さんぺっぴんやね。

 

文章にすると痒いような言葉だけど京都弁はあったかい。渡された栗の袋には規定より沢山入った栗が、ズシリと重かった。

 

京都、あったかい。日本、素晴らしい。日本代表、京都だな、やはり・・。

 

今年も一年間ブログを綴りました。自分のイベント日誌みたいでしたが、読んでくださいました方々に感謝とお礼を申し上げます。

 

ありがとうございました。どうか良いお年をお迎えください。


最後にひと言「植物(プランツ:光合成をする生き物)は世界を救います」

レンコンに年末年始の思いを託して

2012年12月20日 21:01

見通しが良い、ということで縁起の良い野菜のレンコンには10個の穴があいています。

 

レンコンは根では無くて茎。節ごとに地中には細い根っこが、水上には葉っぱや蓮花が位置しています。蓮花は朝開き夜閉じる、を4回繰り返して散ります。ベトナムでは蓮の繊維を利用した織物もあるそうです。


 

在来種は茎が細く中国種は太い品種が多いそうですが、味は在来種に軍配があがります。

 

九州の旅の食、からしレンコンの天ぷら。なかなかオツでした。

 

2013年はレンコン料理で気持ちよくスタートしたいですね。

洗練された健康講座

2012年12月12日 0:15

大阪府立大学リハビリテーション学科教授 今井佐恵子先生の講演とランチメニューをいただく「食と健康セミナー&ランチ」に参加しました。ホテルオークラ神戸はこれまでも食と健康をごくあたりまえのサービスとしてきた歴史があるそうです。


 

セミナー講演は90分、長かった・・ですが、さまざまな知識が凝縮されていたので、まとまった知識が得られたのではないかと思います。

 

その後、野菜の魅力が充分に引き出された素晴らしいメニューの数々。

 

食事の始まりは「野菜サラダ」という講演内容をうけての前菜。

お日様の恵み野菜づくしの冷製プレート

*高知県産完熟フルーツトマトのマチュドニア風エキストラヴァージンオイルとモデナ産バルサミコソースパルメザンチップ添え

*海藻サラダとレタスのポーピエット柚子の香りとともに

*プロヴァンス風五種野菜のマリネハーブ風味

*カリフラワーとブロッコリーの冷製自家製マヨネーズと木の実のミモザ風

*怒りんぼうの茸のマリネ(茸のマリネアーリオオーリオぺペロンチーノ風)

 

この一皿にさまざまな食材があふれています。すでにこれで完結しているメニュー。

 

担当のシェフ、語る言葉に食材とお料理への深い造詣がほとばしっていました。

 

続いて大地の恵みのグラタン仕立て(土の中で育った野菜)

淡路島の成井さんちの完熟玉葱 ポワロー葱 蕪 牛蒡のグラタン ボローニア風

ベースは野菜の切れ端をとことん煮つめたソース(フォンドボー)が野菜を主役にし、グラタンソースにかつて経験したことのない優しい旨みをだしています。ひとつのハードルを越えたかのようなメニューです。

 
 

ハーブの香りとともに 貝の旨みのポタージュ バジル風味

ムール貝、あさり、ハマグリの旨みの重なりを作り出し、一つ間違えば、とげとげしくさえなりそうな旨みをポタージュで和らげ、そしてバジルがさわやかさをプラス。一番のお気に入りです。美味しい!

 

冬の宿毛港より

真鯛のポアレ サフランリゾットとロマネスコ添え フルーツトマトのソースとともに 青シソオイルのアクセントで

鯛の淡白な旨みと口当たりのよさ、そしてリゾットを絡めて、サフランソースの鮮やかさが心を励まし、健康になった感覚に。オレンジ色はファイト!の色。

 

北の大地より 

焼きたての林檎タルト シナモンのアイスクリームとキャラメルのソース添え

最後のデザート。りんごはどちらかというと大衆的なスイーツが多いのですが、キャラメルソースとシナモンのバニラアイスを取り合わせると、そのさわやかな実力が何倍にも膨れ上がり、こころが若くなったような気がしました。

 

本日発売のホテルオリジナル・ドレッシング。向かって上段左寄り時計まわり、焼き玉ねぎ、生姜、トマト、青パパイヤ、ニンジン、牛蒡のラインアップ。
 
 
 
毎日が楽しくなりそう。野菜との組み合わせも無限大です。

 

今井教授と記念写真。気さくな方です。

 
今井教授の研究、食事の前にサラダ、の研究概要について記します。

 研究チームは、日本人の2型糖尿病患者19人と健康な被験者21人を2群(A群とB群)に無作為に振り分け、炭水化物の前に野菜を食べることによる食後の血糖変動への影響を、持続血糖測定システム(CGMS)を用いて解析を行った。

 CGMSは、細いセンサーを皮下に刺し、細胞間液の糖分濃度をセンサー間に流れる電流の大きさに置き換えることで、血液中の糖の濃度(血糖値)を1288回測定する機器。

 その結果、ご飯などから食べ始めた患者は、食後2時間経過しても、血糖値の平均が195mg/dLと高いのに対し、野菜から食べ始めると160mg/dLに下がり、変動幅が小さくなった。健康な人も野菜から食べ始めた方が、血糖値の変動幅が抑えられた。

血糖の大幅な変動は、脳卒中・心筋梗塞発症につながる細小血管や大血管障害を促す。食後高血糖や1日の血糖変動幅が、動脈硬化と深い関係にあることが報告されている。そのため、食事療法で血糖変動を減らすことは重要となる。

感想、私にとって、いずれにしても野菜は食べるべきもの、であり、美味しいから食べたくなるものでもあるのです。ホテルオリジナルドレッシングを毎日のサラダ生活でコツコツ、これが確実な健康への道のりです。ここからが大事、出番を感じます。
 

ラベル:

盛岡美人塾第三巻(食de美人 Vol.3)

2012年12月6日 21:17

今回のテーマは「女性生殖器、ホルモン、静脈叢」

 

なにやら重々しい、しかし美人を語るためには避けては通れないこのテーマ、男性参加者もいるし、隣には一般のお客様・・・でも講義は進む。

 

今日のテーマ食材は仙台白菜。11月上旬に生産者の宮内さんを訪問(2回目)していました。石巻の有限会社テイスティ伊藤の案内です。

 
生育環境抜群。
 
 
下記のブログ、スクロールし後半を読んでくださいね。
↓↓
 

独自の野菜育成学。土にしても気温にしてもとらえ方が私たちと違います。こういった農家さん、尊敬するんです。根は深く張ってはいけない。えっ???土壌がよければ根を深くする必要がないそう。なるほど。

 

そしてた「いいたて雪っ娘」かぼちゃ

 

長い年月をかけて福島県飯舘村の育苗研究農場で選抜され、そして2011315日品種登録、11月に特許登録がなされた品種である。震災後、なんとか難をのがれ福島市郊外で種子は保存されました。しかしご存じのとおり、福島では栽培、継承は出来ない。さまざまな支援の動きがあり、今年度は岩手県遠野市でこのかぼちゃは栽培されるに至ります。

 

遠野のシニア野菜ソムリエ、高橋さんが調達してくださいました。希望が託されたかぼちゃです。

 

そして岩手で選抜育成された「南部一郎かぼちゃ」

 

南部一郎とレーズンのサラダ

 

いいたて雪っ娘かぼちゃのクリームスープ

 

車エビをアボカドのクレープ

 

白菜と里芋のキッシュ

 

杜仲茶ポークと白菜のミルフィーユ鍋~豆乳和スープ~

 

アマランサスと活ホタテのリゾット

 

りんごのロールケーキ
 

 

講義内容は・・・かなりディープでしたし、排卵と受精の動画まで閲覧。一同静まり返ったけれど、若い方々は大変勉強になったと。まとまって講義を受けるなんで確かに機会はない。
 
秋田美人2名も参加してくださった。
 
 
 
 
盛岡の浅沼醤油店の方。正統派調味料を制作してくださる野菜生活には心強い企業です。
 

 

さて今回は別のイベントが沢山重なり参加者が少なかったのですが、シリーズで実施していくなかで、新しい美人学を体系化したいと思います。

 
やはり野菜です。
 

次回は2月です。