暮れ坪カブの危機

2012年7月22日 19:16

江戸時代、近江商人が持ち込んだとされる暮れ坪カブは岩手県遠野市暮れ坪地区でのみ生産されるものを暮れ坪カブというブランドで販売する。カブなのに辛みを有するその細い根野菜は、美味しんぼで、日本そばの薬味で登場してその名前をあげた。

http://yasaioh.shopdb.jp/2010/10/blog-post_9170.html

それ以外は、遠野カブという名称になる。



しかし他の伝統野菜同様、後継者がおらず、その存続を危うくしている。生産組合がかたくなに守ってきただけに、他の地域との溝も若干はあったのだろう。1戸だけの生産農家さんに追従してくる農家さんはいないようなムードだ。



連作障害も問題らしい。




7月半ばに遠野市在住のシニア野菜ソムリエ、高橋さんにお会い、その問題を知らされた。







産直で「遠野カブ」を購入した。旬は秋である。




蕎麦を作った。遠野カブ、宮森のワサビ、そして自家菜園のシソ、いずれも蕎麦とのハーモニーは素晴らしい。



暮れ坪カブと遠野カブの違いは?種ですよ、種。そして地域と心意気。伝統野菜の真髄を貫いて、そして継承してほしい。

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健康食材アボカドその2

2012年7月12日 22:01

「小平さんちの夏野菜withメキシコアボカド~夏を乗り切るヘルシーメニューを楽しむ会」にゲスト参加させていただきました。



今回で15回目の里の会。主催者は渡邉さんという若くてパワーがあふれる頼もしい女性。県内の生産者を支援しながら首都圏へ食材を紹介するSfarmを運営しています。



http://www.hideyoshi-inc.com/s-farm/sfarm.html


これは野菜王としても協力。


盛岡市菜園のItalian dining AVAZにて。若い方々が沢山いらしていましたよ。


小平良子さん
生産の野菜と、株式会社ローヤルのアボカドをふんだん使用したコースです。今回もご協力ありがとうございました。感謝です!!

http://www.royal-jp.com/


ほとんどすべてにアボカドが使用されています。小平さんの野菜は無農薬、この時期、生産は手間暇かかります。


サラダ

アボカドとモッツアレラチーズ


魚介類と大根などの夏野菜スパイシースープ

アボカドとサーモンのロール鮨

佐助豚とそしてシェフにお願いしていた「ハトムギの赤ワイン煮」

夏野菜入りロール

表面にズッキーニスライスが・・・大胆。アボカドも入っています。

会では野菜クイズで盛り上がり・・・アボカドのクイズ。意外とこれが当たらない。
食事はバランスが大事。脂質のバランスを保つための健康食材としてのアボカドを提案いたしました。なのに会場からは油脂の質問多数。
私が強調したいのは、安くて偽物食材を食べて健康を損ねることなどせずに、良い食材を食べ、地域の食文化と経済を活性化して、幸せに生きましょう!ということなのです。油脂の質問内容にもありましたが、食べてはいけない油は?
トランス脂肪酸
アボカドは一価不飽和脂肪酸を含み、風味がマグロにもバターにもお料理次第で変わる超すぐれもの食材なのです。そしてプランツであるということ。県内産食材ではまかなえないのです。そして光合成をして最後に土になる、これこそが食の基本。


渡邉さんありがとう!これからも頑張ってね。
株式会社ローヤル様、今回もありがとうございます。

最終回は医師会懇親会でのメニュー提案です。

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「きゅうり」 かわっていない胡瓜

2012年7月8日 21:19

スーパーで佐々恵農園の「ブルームきゅうり」をみつけて嬉しくなった。


キュウリはかつて表面に白い粉(ブルーム)があって、それが農薬と間違えられて消費者が敬遠するから、という理由で品種改良されブルームレスきゅうりが生まれた。



実はブルームきゅうりのほうが美味しい。



見栄えが誤解するから、とか、ただ長くて曲がっていて選別や運搬に面倒だからということで敬遠された伝統野菜のきゅうりもあった。





奈良県大和野菜の「三尺きゅうり」である。奈良講演敷地内の奈良漬けの老舗「森商店」の店主は生産が途絶しそうになったこの三尺きゅうりを大切にし、まだ大和野菜というブランドが出来ていなかったころに農家さんに契約栽培をお願いして、奈良漬けとして大ヒットさせた歴史を持つ。






美味しいから選ばれる野菜、食べ物だからその観点を忘れたくない。お金のながれに振舞いを合わせていると、あまりろくなことはないな、と強く思う今日この頃である、



三尺きゅうりみたいに、いのちの情報に従い、大いにのびて曲がってみたならば、味わい深い人間に見えてくる事間違いなし、である。

健康食材「アボカド」

2012年7月5日 20:08

私が大事にしている食材はプランツ(光合成をする植物)。環境、たべるべき食を考慮するとそういう結論に達します。


アボカドは以前のワイン会にもジェム・シードレスを提供していただいた、株)ローヤル様の協賛をいただきました。今月は岩手県内各所でアボカドを健康食材としてメニューに取り入れて頂く予定にしています。

前回のイベントはコチラ
↓↓↓
  
http://yasaioh.shopdb.jp/2011/12/blog-post_1272.html

第1回は7月4日。某会社の社内研修講師のあとのご苦労様の会。年下イケメン男性名2にエスコートされて岩手県盛岡市材木町のミタイミタへ。メニューはあらかじめシェフへイメージをお伝えしていました。以下のメニューは事前予約でいただく事ができます(日によっては変更がある可能性はあります)。
電話0196527113

シェフのお料理は明らかに進歩しています。



グリーン野菜のサラダ。ビネガードレッシング。歯ごたえをそこねない野菜の下ごしらえが見事です。食事の開始にサラダ、それから酢、は血糖値の急上昇を防ぎます。



主役のアボカドメニュー。生魚とのコンビネーションをお願いしていました。ともかく見事なアボカドにサーモンのうすしお味とスライスした玉ねぎが噛みしめるたびに味わい深く広がります。素材の持ち味の差し引きが素晴らしく、特別なメニューになりそうです。アボカドは一価不飽和脂肪酸を豊富に含みます。多価不飽和脂肪酸の n-3, n-6 との比率が大事なのですが、普段の食生活で意識しないと赤身肉に多い飽和脂肪酸とn-6 の比率が高くなりがちです。気づかないうちに体内に炎症物質を作り出してしまう結果にもなります。


甘い白ワインがつかれた身体にありがとうを。



ソテーしたお魚の皮のパリパリが美味しい。お魚の下のヤマイモのサクサク感もそれはそれは軽快でしたよ。




スペイン料理らしい柔らかく煮こんだ豚肉とお野菜。持ち味そのままにイタリアのハーブ塩を好みの量で。



赤ワインがジュン。



そしていつも期待を裏切らないパエリア。今日はひときは自信に満ちあふれていました。



最後のデザートはアンチエイジング食材のベリー。酔いが廻ったところで爽やかに締めくくります。


こうした優秀な食材を持ち味をそこねず、栄養バランスをととのえ、その上に抗酸化食品を盛り込む。個人ごとにボリュームを合わせれば、これこそがアンチエイジングメニュー。野菜だけ食べればいいとか、糖質を摂らなければ良いとか、それ以前に考えるべきところが多いのです。


研修の講義内容にもメニューコンセプトを盛り込みました。


シェフは努力家。料理人としてのDNAもこっそりお聞きしたところ筋金入りようです。



今日はイケメンに囲まれて、アンチエイジング日和でした。




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