糖尿病予防・・・堅苦しい理論の前にまずはキャベツをたべるのです。

2010年10月31日 18:33

shop1

糖尿病予防キャンペーン市民公開講座の会場で、ベジタブル・フォーキャスターは野菜を販売した。この会のために、農家さんへキャベツ確保をお願いしていた。


pass


農家さん、「美味ければ文句ないでしょ!」がモットーの農家さん。いやぁその通りです。無農薬で素晴らしいキャベツ。
「はいよー・もってけ」


lec

キャベツでダイエット!の京都市立病院の吉田俊秀先生の講演があった。

 

ダイエットは心の問題でもある。が、とにかくその手法はキャベツ1/6個をざく切りにして10分かけて食事開始前に食べることだそうで、よく噛むことで満腹中枢に信号が送られる。黒酢が良く合います。


cabb1


cabb2

キャベツの種類や美味しさには触れていなかった。

cabb3

cabb4

今回は4種類のキャベツ。毎日同じなら飽きるでしょう?

 

持論、野菜(非でんぷん質野菜)では絶対太らない。


shop2


ショップの看板には「食べることの大切さを全国へ」

meg

今日も「お野菜処方いたします」。薬代にくらべたら野菜は安い!しかも良い野菜なら確実にキレイになれるのです。講師の先生も「キャベツで体重半分になって、ものすごいべっぴんになった患者さんがおるンですよ」

 

今日の講演で「食事は大事」とは何度も強調されていましたが、実際、日々、何をどれくらい、あるいは美味しく食べ続ける、を語る先生方がいらっしゃいませんでした。食は毎日のこと、販売した野菜たちから大きなメッセージが届いたでしょう。





蕎麦は本当に日本食文化?

2010年10月29日 18:33

私は黒いそばが好き。更科も良いのですが黒いそばで育ちました。


flower

ソバのお花。

 

でも日本のソバの自給率は15%とも言われています。ちょっと前なら中国からのもの、今はご存知の通り中国は自国のことで精一杯。今は日本と逆の季節のタスマニアからの輸入が多くなっています。

 

タスマニア?あのタスマニアン・デビルのぉ?

station

駅前の立ち食いソバ320円。輸入ものですね。


soba

生産地でざるソバを食べる。サイドメニュー付きでその倍以上のお値段。ちゃんと蕎麦湯がついてくるところが本物。蕎麦湯は苦手と言う人も多い。

当然だし食べる価値アリ

 

蕎麦と日本酒も「粋な蕎麦」らしい。外人には考えられない「ズルズル音」は、かなり前にアーノルド・シュワルツネッカーが日清のカップラーメンに出演していた時のヌードルの食べ方に表現されている。麺と空気の含み具合が大事なのでしょうか。

 

 

なんだか本当に効果がありそうな・・・。

2010年10月25日 18:33

調剤薬局のコンビニ的な立ち振る舞いにちょっと不満を感じる今日このごろ・・・。

pharmacy

熊胆、牛黄、鹿茸主剤?すごいなぁ。獣のにおいがするようだ。

 

 

中に入りたいけど勇気がいる。

 

最中と書いてもなか

2010年10月23日 18:33

monaka

仙台の老舗のもなか。小豆の品質が長く続く歴史を語る。

 

羊羹もそうだけど伝統あるお店の食はまた必ず食べたくなる。

minamusu

最近みかけた「もなむす」。なかなか・・・。中のごはんがふわっとして口当たりがとてもいいです。お米の美味しさは食感(テクスチャ)ガ重要なポイントです。

 

米粉よりこういったご飯そのものの美味しさを追求してほしい。

なぜ山葡萄が美容健康アンチエイジングに役立つのか?

2010年10月20日 18:32

40歳ごろがアンチエイジング世代への突入と考えよう。このころから基礎代謝が減り始め、ホルモンの分泌低下が開始する。すなわち生殖年齢後期、加齢のカーブが下り始める。

 

それ以前は健康的な食生活・運動習慣に心がけ、紫外線や乾燥、ストレスなどの外的要因を避ける。ただし現代の若い世代、ここの点から問題があるために、アンチエイジング世代に入ると生活習慣病まっしぐらの人たちも多い。一方若い女性たちの極端な瘦せも目立つ。

 

40歳までは美容・健康そして40歳以降はアンチエイジング概念をプラスする。

 

山葡萄の栄養的な特徴はポリフェノール含量、ビタミンC,鉄分が多いということ。

 

若い女性のために不足分をおぎなう山葡萄は勧められる。なんとか入り美容液やある種のサプリメントよりは役に立つ。

 

加齢のプロセスを説明するうえで、酸化ストレス仮説が重要だ。体内の活性酸素を処理しきれずに残った活性酸素が体内で悪さする・・・その酸化ストレスは全身いたるところで影響、たとえば動脈、肌、脳などの老化や疾患の引きがねになる。特に生活習慣病においては酸化型LDLが動脈硬化を促進するということで、それに対する抗酸化物質摂取は予防的意義がある。

 

酸化ストレスを和らげる抗酸化物質を外から摂取することでアンチエイジング効果を期待するというものだ。

 

ポリフェノールは植物化合物(ファイトケミカル)の中で2個以上のOH基のついたフェノール環を持つ植物が産生する物質である。抗酸化作用、がん予防、殺菌作用、肝機能改善・・・などが有名。

主なポリフェノールの種類と分類

・フラボノイド

 カテキン(ワイン、茶、リンゴ、ブルーベリー、)、アントシアニン(ぶどう、紫イモ、ブルーベリー)、タンニン(お茶、ワイン、柿、バナナ)、ルチン(ソバ)、イソフラボン(大豆)

・フェノール酸

 クロロゲン(コーヒー)

・エラグ酸(イチゴ)

・リグナン(ゴマ)

・クルクミン(ウコン)

・クマリン(パセリ、柑橘類)

量も大事だがその能力にも(抗酸化能)それぞれ差がある。

seri

野菜果物にも含まれるポリフェノールだが、品種改良のプロセスでポリフェノールが少ない野菜をめざしていた歴史もある。「あく」は身体に良くない、という間違った解釈がされていたからだ。野菜を切ったときに褐色に変色したり、水につけると茶色に染み出す成分が「あく」とされ敬遠されていた。今思えばそれがポリフェノールであり、最近の野菜に感じられない風味の奥深さだった。

nasu


さらに山葡萄には特殊で希少なレスベラトロールというポリフェノールが含まれている。簡単に言うと直接の寿命延命効果、インスリン抵抗性改善などの可能性があるという。カロリーリストリションという食事療法と同じ効果が期待されるとなれば、食事制限は困難な人々に明るい希望がわいてくる。サプリメントまで出ていて、アンチエイジング専門家は使用している方も多いという。

kuzumaki

赤ワインが動脈硬化や心疾患の予防効果、最近ではアルツハイマーの予防効果まで謳われはじめている。

bottle

山葡萄ジュースも同じ土俵にたてる・・・その日が来たようだ。公的なデータでは無いが葡萄の8倍のポリフェノール量だとか。しかもアルコール成分が無い。ワインより老若男女に楽しんでいただける。その色、渋み、酸味、鉄の匂い・・・風味がすべて成分を反映している。ワインと同じ解釈。

megmeg

シニア野菜ソムリエの宿命。ワインと違って酔わせられない。

それにしてもどれくらい毎日摂取すれば予防効果があるのか・・?今のところ判明していない。抗酸化物質には光と影がある。全てが健康に役に立つというわけではないことを付け加えておきたい。

 

日常的に赤ワインを飲むフランスで心疾患が少ないのは赤ワインポリフェノールのお陰だが、アルコール性肝疾患も多い。「飲む理由」「飲みたい理由」ひとそれぞれ・・。


DSC08058

野菜を1400gとり、緑茶を1杯飲むと1300mgのポリフェノールが摂取できる。赤ワイン180ml400800mgのポリフェノール量。美容・健康・アンチエイジングにはポリフェノール以外でも野菜・果物が必須ということは今更かたるべくもない。

 

まぁ今日も野菜ソムリエとしてテイスティングで楽しみますか・・・。今日はブラインドで。

 

山葡萄ジュースで育った私の味覚。

2010年10月17日 18:32

山葡萄ジュースで育った私の味覚。

meg


私はブドウジュースの味を知らない。小さい頃は紫色のジュースは「ファンタ」や「粉末ジュース」がほとんどで、両親から飲んではいけない、と告げられていた。

 

ブドウジュースは知らないけれど山葡萄搾り汁の味が自身の味の基準だ。山葡萄ジュースは幼ごころに「病人や産後の人が飲むもの」と認識。見るからに紫でドロドロしていて見かけは薬の様であったが、ちょっと舐めたら甘酸っぱくて渋くて下にツキツキして、お酒のニオイがかすかにして、やっぱり子供の飲み物ではない・・・と感じていた。

 

診療所勤務のときは患者さんから1升ビンで山葡萄搾り汁を頂いた。油断していると発酵してお酒になる。おもしろい・・・毎日楽しめた。

 

食品の機能性成分が明らかになるにつれて山葡萄の成分が脚光をあびている。赤ワインより多いポリフェノール、特殊なポリフェノール・レスベラトロールを含有。

yamabudoh

それはさておき山葡萄でも交配種と野生種があり、それぞれ味わいが異なる。向かって左側が交配種のジュース、右側が野生種のジュース。

交配種は残念ながら味わいが普通のぶどうに占領されている。しかし房が多く収量の点からは有利だ。

brunch2

野生種は写真の様にまばらにしか実がつかない。しかしその味わいの奥深さと赤紫の色合い、育った大地を想像するほのかな香りが懐かしさを呼び起こす。


farm

奨励作物で山葡萄は岩手県北部で大量に生産された。各地でジュースにされビン詰めでカテゴリー分類なしに産直に並べられている。良い物からそうで無いものまでさまざま。さらには山葡萄ワインまで出ているが、はっきりいって美味しくない.


wine

いろいろ飲んだなぁ・・。

 

やはり野生種のものが好きだ。

 

味香り戦略研究所の味分析。

図2平均値比較
普通のぶどうジュースより甘さ・酸っぱさ、濃さ、渋さともに味のエリアが広い。外見からして異なる.

図1二次元散布図

その山葡萄ジュースにおいてもメーカーごとに異なる。くずまきワインの製品と九戸村の森の貴婦人は味の座標軸のポジションが良い。いずれも野生種の製品だ。

Dr.MEG の岩手のアンチエイジング食材で購入可能です。


http://www.i-hanaya.net/makers/hitohana_yasai/


スライド6


くずまき山葡萄原液。原液はごくごく飲むジュースでは無い。ワインのようなコクがある。だから少しずつ。

yamabudouh Kinmiya


酔いたかったら焼酎金宮とのベストコンビネーションを。山葡萄ワインはもちろん、そこらのアイスワインやリキュールより断然美味しい。せっかく美味しい山葡萄原液。ワインにしても山葡萄はワインには適していないので勝負はあきめたほうがいいと思う。スパークリングワインは評価が高いそうだがお値段が張る。山葡萄原液+金宮でその6割の価格。

 

休肝日は山葡萄原液だけにしよう。

 

この出会いはかつて野菜王ブログで酒王吉田類さんとの酒席で報告している。

http://yasaioh.digital-dime.net/archives/1254896.html

 

それで・・・なぜ山葡萄が美容・健康に役立つのか・・・次回。

 

桜島大根の種まき:ここがアンチエイジング旅のメッカです。

2010年10月16日 18:32

昨年1月、桜島大根を見学にこの畑を訪問。ブログに綴っていた。



http://yasaioh.digital-dime.net/archives/1240901.html#more


sakurajima1


生産者の方と桜島に癒されて・・・必ず再来するだろうなぁと自身思っていた。心地いいのだ。心と体が心地よいと、またその状態に戻りたくなるという本能がある。その状態になったときに自分のベスト・コンディションを知る。

 

それがアンチエイジング旅の目的だ。

Murakami

生産者ご夫妻。奥様は、なんと還暦。若い・・・食や環境といったライフスタイルがアンチエイジングにいかに大切か、理屈なしに実証している。桜島ヒーリングといった特殊パワーも・・ちょっと非科学的なことも思ってみる。

hatake

畑で深呼吸。

meg

まずは草むしり。

kusamushiri

根っこがしぶとい、ラッキョウと牧草の中間みたいな雑草を注意深く引き抜く。かなりテクニックが必要。

sagyoh

和気藹々と作業。日ごろの分刻みの生活を忘れるひと時。スギナという雑草の時期もある。

スギナって地獄まで根が続いているという言い伝えです・・と私。

このあたりではスギナは地獄草というんだよ・・・。

へーぇ、薬草みたいに最近扱われてますけどね・・・話がつきない。

seed

桜島大根の種。

papaer

鳩に食べられないように新聞紙をかぶせます。ワールドカップの記事で思わず微笑む。


meg2

鳩よけの反射テープをはりめぐらせます。これもテクニックが必要なそうです。


muroya san

作業のあとみんなで座って水分補給。さわやかー。

娘さん夫婦もほんとに仲が良く・・・自分もちょっと大事なヒトを思い出して・・・胸キュン!

 

アンチエイジングな日です。マンネリ夫婦とかお見合いカップルなどはこの場所に来ればいいのに・・・なんて余計なお世話か・・。

 

さて桜島大根の収穫は1月中旬以降。

昨年訪問時のワン・シーン。 

sakurajimadaikon

昨年の収穫された桜島だいこん。あの小さな種がこのようなおおきな大根になるとは・・・。桜島パワーか?

 

昨年の別れ際に・・また必ずおあいしましょうね。


friends

ハイ!再会できて幸せ。また必ず訪問します。幼なじみに会うような純粋な気持ちになれる・・。

 

さて桜島大根の収穫は1月中旬以降。2月イベント節分に、あるいはバレンタインのサプライズに葉っぱ付き桜島大根を用意するのはいかが?

 

今からこの地を訪れて青田買いならぬ桜島大根予約をして、畑にお買い上げ札を立てておこう。


桜島のヒーリングがもれなく付いてくる。

 

九州新幹線も開業予定。アンチエイジング旅は鹿児島で・・・。

 

拝啓 岩シェフ

2010年10月11日 18:32

拝啓 岩シェフ

今回も心のこもった美味しいお料理、ありがとうございました。

お題目の遠野市暮坪カブ、生育状況が不明確で、メニュー構成に大変ご迷惑をおかけしました。事前に気になって車を1時間半とばし、こっそり畑を見て「多分大丈夫・・」とは思ってはいましたが、生産組合の方が発送してくれるか直前まで不安でした。美味しんぼで有名になった辛味の強いカブです。近江商人が持ち込んだという伝説のカブです。


kuretuubo

kuretusub1

もう1つのお題目、北上二子さといもは出来栄えが上々でした。生産者の及川桂さんは岩手女性の凛とした美しさを携える方で、二子さといもを大事に守り続けている方です。数百年前から肥沃な北上川沿いの大地で栽培されている、日本では少ない赤茎系のサトイモです。

satoimo2

satoimo1


昔から岩手で大事に受け継がれてきた野菜が、こうして岩シェフのお陰で新しい食文化に洗練された美味しさで表現され、皆様に召し上がって頂くことが出来ました。マスターソムリエ高野氏のセレクトワインでさらに舞台が変わりました。そしてそしてメニューのお写真は、ひそかに参加の写真家の小平典尚氏です。


appe

サンマとインカの目覚めのテリーヌ二子さといものスープ添え。


nyokki

二子さといものニョケッティ無農薬トマトのソース


fish

氷見漁港直送ふくらぎの香草チーズ焼き

skill


beef

信州牛もも肉の赤ワイン煮二子さといものピューレ添え


kuretusubo


やっと届いた暮坪カブのおろしが添えられています。カブの葉も敷いてあるもの、バルサミコに漬けたものと。生産者さんが、葉っぱ付きの出荷は今回限り、と念を押されました。


trio

チーズを三種・山のシェーブル、黒胡椒入り硬質チーズ、ブルー(ドルチェタイプ)


sweets

紅玉リンゴのパイとシブースト


そのままスライスの紅玉も、私の世代のりんごはこれ!という味がします。この味でそだちました。

終始嫌な顔ひとつせず、また勉強させてください・・・なんて謙虚なお言葉。お人柄がいつもお料理で感じられます。私ももっと勉強しなくてはいけないと思っています。

 

マスターソムリエ高野氏のワインも今回も素晴らしすぎて・・・。

富良野テル2009(北海道富良野)

ナイアガラ・ペレレ2009(長野塩尻市)

シャルドネ・マスターソムリエセレクション・青木原2007(長野県池田町青木原2007)

ブルゴーニュ・オード・コート・ド・ニュイ白2007(ブルゴーニュ地方・オード・コート・ド・ニュイ)

ブルゴーニュ・オード・コート・ド・ニュイ赤2006(ブルゴーニュ上記と同じ地区)

オクセイ・デュレス・プルミエクリュ・レ・デュレス1992(ブルゴーニュ・コート・ド・ボーヌ地区オクセイデュレス村)


wine

紅木花(紅玉のアイスワイン)2009(長野県長和町山崎猛さんの紅玉使用)

 

次回は「ホヤ塩」を・・・ワインとの取り合わせは「ご用心」とのことでしたが、岩シェフとマスターソムリエの事でしょうから、なにかスペシャルがあると期待しています。

 

今日も「馳走様でした。有難うございます」の感謝の気持ちを、そして岩シェフの世界が日本中にとどきますように、と願いをこめてブログを更新したいと思います。

 


                                                                            敬具