日本の野菜

2011年3月31日 20:58

野菜価格が高騰するともやしが良く売れるという。水と光と温度、生産のコントロールもしやすく、需要と供給のバランスがとりやすい。

でも毎日は食べられないし、あまり好きな野菜ではない。発芽させる種子は輸入品。どのような種子かは不明である。GM(遺伝子組み換え)かどうかも解らない。

最近は野菜の安全性も注目されている。みなさん、SVmBq, Glyなど解りにくい数値で惑わされているのも事実かも。暫定規制値を超えていなければ大丈夫だというのに・・。それよりタバコとか普段の食事ががんの原因の合わせて6割にもなるという事の方が重大じゃない?


この「ひろっこ」「ユキノシタ」はもやしに近い栽培法だが、種ではなく株わけして生産される。ユリ科植物、あさつきの仲間で風味もそのものだ。


以前、アンチエイジング旅で訪れた温泉保養施設。メニューのひと品にあった、酢味噌あえ。

今回は菜花、空芯菜を加えた酢味噌和えにする。ユリ科、アブラナ科、ヒルガオ科のそれぞれのパワーで、疲労気味の身体をチャージする。

今の時期のトマトやキュウリは美味しくないですね。これから山菜系が出回ります。調味料感覚で個性派野菜を制します。

時代に負けない!時代は創る!生活者が声を上げないと都合の良い野菜がどんどん輸入されてきます。

福島県で有機栽培農家さんが自らの命を絶ちました。こんなに悲しい出来事はありません。電力の恩恵にあずかっている首都圏のみなさん、野菜生産もまた他地域へ依存しているのです。

かなり危うい栄養状況と健康状態

2011年3月29日 21:54

経済状況によってエネルギーをどの食品から摂取するかの比率が異なる。つい最近までは炭水化物の比率が少なく、動物性食品の脂質の割合が高かった。すなわち経済状況が豊かだった時だ。


今は震災後の食料が不足気味の状況。どちらかといえばお腹が満たされる炭水化物が主体になっていると推察される。あの日を境にあっという間にこのような状況に陥った。

危うさは以前から感じていた。

心配なのはタンパク質である。牛乳、卵、大豆製品が品薄だ。そもそも飼料作物はほとんどが輸入、大豆は自給率5%未満だ。

交通手段も限られてきて、徒歩のヒトが目立ってきた。メタボリック症候群はまぼろしになるかも。エネルギー保存を内臓脂肪にしていたころを懐かしく思う時がくるかも・・。

感染症も危惧。医療現場もかつての感染症疾患に逆戻りである。衛生状況の他に栄養状況も影響してくる。


国の情勢と国民の健康状態はパラレルなのだ。

人も国も食の上にたつ

私の食育のキーワードです。

また食べたい・・・いつかまた廻りあいたい食

2011年3月28日 19:41

写真に2月下旬にいただいた福島県の味噌まんじゅうが記録されていた。

優しい味がしてなつかしくて、この「ふわり」の空気は味噌の発酵菌のちから。



宮城県のあんぽ柿

渋柿を焼酎で渋抜きして乾燥させてあります。北国では甘柿は成らないのです。

柿食えば・・・の法隆寺は甘柿でしょう。

なつかしくて素朴で真っ直ぐな味。

この内側の琥珀色も好きなのです。

コーヒーにも緑茶にも紅茶にもお酒にもあうスイーツ。空気・温度・湿度・作り手の技術が味にダイレクトに結びつき同じものは2つと無い。いいなぁ。

外国のフレンチ・レストランでチョコ・プディングとオーダーして出てきたものはカカオと砂糖と生クリームだけの濃厚すぎる味。むせ返って涙とココアパウダーで顔がぐじゃぐじゃになってしまった事があります。外国のスイーツに良い思い出はありません。

スイーツは平和の証。



平和は尊いもの。いつになくこういった看板が目につきます。



ヌッフ・ド・パブのチョモランマ。すすんで明かりをつけましょう。

残された箱もの

2011年3月27日 10:46

被災地を訪れた。がれきの中のその上にぽっかり残る三陸鉄道のモニュメント。津波はこの下・脇を進んでいったのでしょう。がれきの破片ひとつひとつがつい先日までは人々の日常を形成していたのです。


写真では実感が湧かないと思いますが。実際、被災地に立つと身震いします。春がめぐりこの地に目を出し始めるのはどんな草木なのでしょうか。花畑にしてすべてを覆いたい衝動に駆られます。


今日の波は実に穏やかで、むしろ怖いくらいでした。うちよせる波・・・その何回かが10mを超す・・・信じられませんが現実に起こったのです。

出席できなかった3月のワイン会・・愛知白、養生早生、熊本阿蘇有機ベビーリーフ

2011年3月24日 10:56

テーマ野菜をお願いしていながら参加出来ませんでした。写真を送っていただきましたので紹介いたします。

まずテーマ野菜はあいちげんきの郷・高木さんの紹介で愛知伝統野菜の玉ねぎ2種、愛知白と養生早生、

生産の様子(写真提供シニア野菜ソムリエ高木氏)

それから熊本阿蘇山のふもとで栽培されている有機ベビーリーフ、熊本三角農場のミニトマトです。
圃場の様子(写真提供写真家小平尚典氏)
お品書き


愛知白のブランマンジェ有機ベビーリーフのサラダ添え

養生早生と白土ばれいしょのポタージュ

信州サーモンとミニトマトのロースト

蓼科牛ロースト シャリアピンソース

チーズを三種 唐辛子入り硬質チーズ 粕漬けチーズ カマンブルー

桜のフォンテンヌブロー
ワインは
サンクゼール長野県原産地呼称認定・シードル・トラディショナル[原産地・長野県安曇野市]
シャトー・ラモット2006[原産地フランス・ボルドー地方・アントゥル・ドゥ・メール地区]
アルプス、長野県原産地呼称認定・ミュゼッヴァン・シャルドネ2009[原産地・長野県松本市]
あづみアップル、長野県原産地呼称認定・メルロー1er 2005[原産地・長野県松本市]
シャトー・テリルー・バリック2003[原産地、フランス、西南地方・ベルジュラック地方]

そしてアラカルト
大澤酒造、蓼科山御泉水仕込み、純米[原産地・長野県佐久市]
安曇野ワイナリー、ふくふく梅ワイン[原産地・福井県若狭町]
安曇野ワイナリー、こいこい花梨ワイン[原産地・長野県諏訪市]

今回もレベル高そうでした。参加出来なかったけれど幸せな食の有難さがひときは身に染みる今日この頃です。

果実堂有機ベビーリーフのミニパックお土産つきだったそうです。ご協力ありがとうございました。
そして2月のワイン会の様子は18日発売新潮45巻頭カラーP13に掲載されています。

ラベル:

生きのびるための食その2

2011年3月22日 21:44

野菜、牛乳の放射能汚染。これはチェルノブイリの時も問題になり欧州の農作物にも影響が出たことは記憶に残っています。
避難所での不足しがちな生鮮食品。一方、汚染で破棄される生鮮食品。こればかりは科学的な管理の手法から致し方ないです。流通検査を通過したものは問題ないので、大手スーパーに並ぶ野菜や牛乳は安心でしょう。このようにパスしたものそうでないものをきっちり分けることが最終的に風評被害を防ぐのです。始まりがあれば終焉もあるので時が過ぎるのをじっと待つしかありません。食べたことでの内部被ばくが問題ですが、基準値はその量を1年間食べ続けても人体に影響が無い量です。

医療被曝も問題です。日本はCT検査がとても受けやすく、その被ばく量はいつも問題になります。

生きのびるために病気を見つける手段のCT検査、食べていくために放射能汚染をどのように考えるか・・・リスクとベネフィット、これからの日本で生きていくために意識していかなければならないことです。

放射能の人体影響はまだ完全に解明されていません。手じかにできる自己管理は、放射能は体内で活性酸素を発生させて酸化ストレス状況になるので、抗酸化物質の多い野菜を沢山とることは大切です。全国から野菜を探そう。

環境と生鮮食品。野菜王のテーマです。

現実食糧価格の高騰が問題になっています。円高だからマスクされているだけ・・。円安になったら・・・食料の価格高騰して汚染野菜などと言っていられなくなるかも・・。

生き延びるための食その1

2011年3月21日 20:07

消化吸収能力を高めておくことです。糖質、脂質の吸収能力は普段から高いのですが、ビタミン、ミネラルは状況によって吸収が変化することが言われています。


頑丈な体をつくるために日々どういった食事を選ぶべきか。

とにかく噛む能力と消化吸収能力を養う事が大切です。

これまで過酷な状況で生き延びた伝説を聞くと、とにかく少量の食べ物を噛み続けたとのこと。飢餓の状況では自分の身体を利用してエネルギーに換えます。脂肪が、筋肉が使用される。筋肉質の方の方が熱産生が出来るので低体温になりにくいでしょう。

魚まるごと、根菜類味噌汁、ととろ麦ごはん、大根のつけもの。売っていませんから自分で作る事。日々身体を動かして筋肉を維持していくこと。

日本全体で健康を目ざしましょう。強い国はマネーだけではありません。


新鮮な野菜を食べることのできる社会に感謝して・・・・。

自然体で喜怒哀楽を表現していく・・泣きたいときは泣けばいい

2011年3月20日 15:22

自転車で商店街へ向かった。結構、長距離のれるな・・とアンチエイジング世代は自身を取り戻す。まぁ若いころの鍛え方が少々違う運動部だった自分を回顧してみる。


ひさしぶりにコーヒーショップが空いていた。うす暗いがむしろ適度。ヨーローッパのカフェは冷暖房も照明も無いよなぁ。これまでの無駄に気づくし、サービスのカタチは別にあるかも。


八百屋さんの品ぞろえが良くなった。

ロマネスコとカリフラワーを購入。義母が喜んでくれた。


蒸し野菜がほっとする。

この1週間、多くの人が生きるという事を改めて考えたことでしょう。強くて、はかなくて、いとおしくて、悲しくて、無常で・・・。

福島原発に放水している東京消防庁特殊部隊が初日を終えて記者会見していました。その責任感、勇気、日本への愛・・・世界へ大きなメッセージを与えたことは間違いなく、心から尊敬の念を申し上げたいと存じます。

季節はもうすぐ春・・・なばなでリフレッシュ

2011年3月18日 21:55

今日は出張日、新幹線はまだ復旧していませんが在来線IGRで出張へ。


この時期思い出すのは、古いけれど「なごり雪」かな?

♪ふざけすぎた季節のあとで・・・このちょっと半音あがるところが切なくなる。この曲を口ずさむとき、いつも私の中から去っていく人がいる瞬間だ。例外は一度しかない。

1時間、車窓からの景色を眺め、高校生の純粋な会話に耳を傾けながらちょっと居眠りして・・・。いつも新幹線で通過する場所なのにこうも違うものかと、上から目線を反省する。高校生「つちのついた手はカッコ悪いよな・・」えっそうなのかな、ちょっとドキッとするけれど。それでほんの少し汗のにおいがしたら、ちょーっと素敵なのにぃ。


ようやく活気をとりもどした駅のステーションデパートで、「なばな」を買う。菜の花の葉っぱの部分。栄養価もファイトケミカルも豊富でバターと炭水化物が良くあう。


これはサラダ、野菜を食べるためのメニュー。菜花とパスタとバター、塩、こしょうで少々濃いめに味付て、カットした野菜に絡めて食べる。

東北農業研究センターの菜の花畑が満開のころ、またIGRに乗ってみようと思う。いつものように夢中になれる何かが新しくやってくるはず・・。

山山葵(やまわさび)というわさび

2011年3月17日 21:22

今日はついに大学病院の暖房が止まってしまいました。身体の中からあたたまるには・・しょうが、唐辛子・・・それならワサビはどうなのかな?

多くの方が練りわさび、粉わさび、本わさび・・イメージはあるでしょう。鼻に抜けるからさで「シャープ」と表現されるからみは、どちらかと言うと冷涼感があります。


チューブ入りわさびはたいていこの通称山わさび(ホースラディッシュ)に緑色の色素を入れて作ります。本わさびの「本」はワサビの葉っぱの部分が練りこまれています。含有量はさまざま。からみの成分イソチオシアネートは共通なのですから、きちんと成分があれば問題ないのです。

この山山葵のおろし、北海道で開きホッケ定食についてくるらしいですよ。こういう味な添え物、だいすきだなぁ。

                                  
で結局寒いまま過ごした一日でした。

立ちむかう姿

2011年3月16日 9:37

4日ぶりに義母の所在が判明した。

中学の同級生とひとつ下の後輩が亡くなった。二人ともそれは泳ぎが上手くスポーツ万能で端正な顔立ちで、そして優しかった・・・。社会人になってあいさつする程度だったけれど・・。

被災地の避難所に家族と会いに300Km運転して向かった知人がいる。メールが来た。

無事、このメールとどけと願う 現地は地獄 避難所 家族と対面 こちら 帰る燃料不足 灯油で走れる可能性あり

みなこの逆境を乗り越えようとしている。

私は何が出来るだろう・・・日々の仕事と暮らし。

それから・・・

屋根裏部屋で目に飛んできた10年前の古い雑誌サライ「新しい種をまこうと思う」、心にストンと来た。

全国の皆さんへ、古い種が残っていたならそれを送って下さい。まだ郵送システムが整わないのですが、とにかく探して準備してください。研究所の品種改良中で見放された種で、すぐにトウ立ちする品種でも全然かまいません。宮城・岩手でとにかく蒔いて収穫して食べて生きます。

生き抜く

2011年3月15日 8:58

物資が不足しはじめている。まずはガソリン。朝7時にすでにガソリンスタンドには長い列が。災害医療の現状から主人の仕事優先なので私はその後一切車を使用していない。代わりに急いで自転車を購入した。停電の時も携帯電話は手巻き充電器、これがまた娘が学校で制作した優れもので、前の晩、成績がガタ落ちした彼女を叱ってしまった自分を少々恥じる結果となった。最終的に人間力である。


避難場所の映像で中学生が一生懸命手伝っていた。東北人は我慢強い、これは本当である。今朝新聞で石原東京都知事が「津波で我欲洗い落とす」などと人間性を根本から疑う発言をされている。はっきり言わせていただくが東北の沿岸で暮らす方々は日々質素に暮らし皆さん感謝の気持ちをわすれない純朴な方々である。子供たちもそれは純粋で皆抱きしめたくなるくらいに可愛い。

怒りの前にこういうリーダーもいるのかと悲しくなる。



一冊の本を思い出した。早稲田大学商学部、法学部で臨時講師をされていた小田泰市先生の著書である。昭和40年ころ大学と生徒の間で紛争が起きた際、教師と学生が魂をぶつけ合い、熱く理想を語れる場所が必要と、岩手県沿岸に「思惟の森」の合宿所を創ったという。


一つの地球に
一つの世界
一つの願いをこめて
燃えて生きる
人間の顔は美しい

この思惟の森の会は50年くらいの歴史を積み重ねていると聞いた。

これから復旧、復興までの長い道のり。とにかく「日常を暮らせる」を人々に。もし早稲田大学思惟の森の会のOB,OGがこのブログを見てくださったなら、どうか、まずは気持ちを岩手にむけていただいて、そしてなにか可能な支援が思いついたら・・・お願いしたいと心から思うのです。

焦りだけ・・・祈るしか

2011年3月14日 8:50

お世話になった先生方、知人、友人・・・連絡がまったく取れません。

停電していた冷蔵庫から出したキャベツ。普段ならばっさり「良くないキャベツ」としてしまうのですが、丁寧に食べられるところをちぎって食べました。私は食糧事情については良いのですが、食べていない人たち、不明の人たちを考えるととても捨てる気にはなりません。


最悪のことから最良のことまで思うと胸がはりさけそうです。

そんな中でも「元気です」メールも届くと涙が・・・。生き抜く、最近忘れていた言葉です。

このブログを見ている方にお願いがあります。時間停電にご協力ください。それから使用していない電池、カセットコンロ、被災地に届ける仕組みを模索ください。東北はとても寒いのです。

巨大地震被災地・岩手県から世界の皆様へ「お願い、助けてください」

2011年3月13日 13:55

ものすごいエネルギーが身体を駆け抜けるように続いた地震、そして暗闇、続く余震・・これまで経験したことのない不安と恐怖です。

やっとネット環境が整いました。実は岩手にいてもテレビが映らずラジオからの音声では現状を十分把握できませんでした。

先ほどテレビ映像をみて愕然。生まれた、幼少期過ごした思い出の場所は見る影もありません・・。幼いころ津波の恐怖は何度も聞かされ、防災訓練は毎年全員参加の真剣なものでした。

涙がとまりません。まだ生存者が取り残されているかもしれない・・。

もしこのブログをご覧になった方々で外国語が得意な人がいたら全ての言語で翻訳して世界へ発信してください。

お願いです。助けてください。一人でも・・小さな子供たちが取り残されています。


今日、3日ぶりに生鮮品を口にしました。でも何も食べていない人が沢山いるのに・・・胸が詰まって食べられません。

アンチエイジング世代の正しい誕生日の過ごし方

2011年3月11日 0:45

アンチエイジング世代の誕生日は花束など期待してはいけない。盛岡ヌッフ・ド・パブで過ごす。



今更、家族も誕生日おめでとう、歳を重ねました、はタブーに近い発言とお祝いの言葉もない。しかし世の中捨てたものではない。ビジネスが少々絡まると年下男性がお祝いしてくれる。が、肝系食材の試食会だ。色気がない。


いきなりメルローを飲む。マナーなどこの際関係なくわがままを言ってみる。


かなり偶然に日本スローフード協会の若生会長に再会する。みやぎ食育アドバイザーで一度ごあいさつしている。今日は特別な引力を感じる。


パンチの効いたメニューの数々。ここのお店、地元食材を大事にします。


おねだりしていた野菜スイーツ。チョコとごぼうのスタンダード・スイーツに添えられたアイスクリームが㊙だ。

アンチエイジング世代、決してしな垂れかかることなかれ。ちから強く飲むのであります。